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GODLAND 1stワンマンライブに参加して

いよいよ寒さが本格化し始め、冬の足音が聞こえ始めた11月の第2週の木曜日。
GODLANDの初ライブに参加してきたので、簡単に感想を書いておく。

いよいよ本格始動となるこのGODLANDとは、
DEAD ENDのMORRIEと元GASTUNKのBAKIによるツインヴォーカルのプロジェクトのことである。
今年3月に行われたMORRIE還暦祭にて初お目見えとなり、その際に正式なプロジェクトであることと、今年の秋にアルバム発表、ライブも出来たらやると告知していたが、アルバム発表こそ間に合わなかったものの、この前日に11/6には配信シングル「The Last Battle」を発表し、本日がプロジェクトの初ワンマンライブということとなった。
なお、先程から「プロジェクト」という言い方をしているが、あくまでGODLANDはMORRIEとBAKIの二人で、クレジットを見ると2人以外は「サポートメンバー」という記載がされているからなのだが、3月のお披露目、そして本日までサポートメンバーは固定化している。
サポートメンバーは以下のとおり。(カッコ内は代表的な経歴だけ記載)

SUGIZO(LUNA SEA)
ウエノコウジ(元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)
湊雅史(DEAD END)

ただでさえVoの2人がクセ強なのに、
更にこのラインナップになったということ自体が本当興味深い。
最早クセ強ギタリストの権化、長いサステインよろしくSUGIZO、
こっちの分野に来ること自体意外、プレベの鬼ウエノコウジ、
そしてドラム神、湊雅史。
なお、元々ベースにはX JAPANのHEATHに依頼する当初案だったそうだが、
周知のとおり昨年逝去してしまったことから、叶わなかったとのこと。MORRIEと湊について、フェスやこの前の還暦ライブなどでの共演はあるにしても、フルライブで共演するのって、1990年のDEAD ENDライブ以来なんじゃないのか?
ウエノコウジと湊雅史は、現在吉川晃司のバンドメンバーとしても一緒に音を出している。
そういえばこの5人の中で最年少はSUGIZOってことになるのか。それでも50代後半なのだからとんでもない新プロジェクトだ。

さて、先述のとおりGODLANDは、前日発表となった1曲以外にリリースされている曲はないため、この日はほぼ全編初披露曲、要は新曲である。
これに関しては、まあMORRIEがよく新曲まみれのライブをやったりするので、いつも通りと言えばいつも通り苦笑。

場所はSpotify O-EAST。
個人的に3ヶ月連続で来ている会場だ。
この日のライブは配信がされており、会場内に入ると結構なカメラがセットされていた。
会場規模自体は結構大きめのハコで、1曲しかない状態での1stライブだし、そもそも平日夜だし、配信もとなると客入りはどんな感じかなと思ったが、
開演時間が迫るにつれて結局しっかり人が入っており、このプロジェクトへの期待が高いことが伺えた。


開演予定時刻を5分ほどすぎて会場が暗転。
SEは一切なく、無音の中メンバーがステージに登場。
そしてBAKIによる雄叫びからライブがスタート。
セトリは全然わからないが、なんとなく聞こえたタイトル等は以下のとおり。

絶望クライム
新曲
何となく恋しい(新曲)
新曲
ミッドナイトフロウ(BAKI作曲の新曲)
駆動(SUGIZO作曲の新曲)
Psychophonic(GASTUNKカバー)
DEAD BABY BLUES(新曲)
Break on through(諸般の都合で配信では無音だったらしい)
新曲
Devil Sleep(DEAD ENDカバー)
The Last Battle

(EN1)
Mr.Gazime(GASTUNKカバー)
Perfume of Violence(DEAD ENDカバー)

(EN2)
The Last Battle

このバンドのコンセプトは初期衝動ということで、新曲群は全体的にストレートなロックという印象。
ただその中でもSUGIZO作曲の曲が奇怪な変拍子の曲だったり、アッパーな曲ばかりかと言えば、DEAD BABY BLUESのようなブルース曲もあったり、一筋縄では行かないのは、流石MORRIE X BAKIのプロジェクト
御大2人のハーモニーが生きることが前提にあるからか、全体的にキャッチーで耳に引っかかるメロディーが散りばめられている印象だ。
構成的に、常時ハーモニーやユニゾンで絡ませていく形にするのかなと思っていたのだが、今日聞いた限りだと、AメロBメロを片方がずっと歌う曲もああったり、他にも2人で違うメロディを同時に歌っている曲(タイプは近くないが、陰陽座の「邪魅の抱擁」みたいな感じといえばわかるだろうか。)もあった。

1曲目は3月にも聞いたなという曲で、サビで「絶望クライム 眩し過ぎて」と言っていたので絶望クライムで間違いないと思われる。
「何となく恋しい」という曲は、3月に「悲恋」とされていた曲かな?
冒頭の変拍子っぽい入りは3月にも聞いた覚えがあるのだが、確証はない。
あとThe Last Battleは、明らかに尺が長くなっていた。
間違ってなければ、SUGIZOソロの後に、MORRIE X BAKIの3回目の掛け合いパートが挿入されていたと思う。配信シングルは、配信用に短縮したのかもしれない。

言うまでもなく、演奏隊も見て聴いて最高に楽しませてもらった。
湊雅史は只々圧巻。今日もあのシンプルのセットから深くて重くて鮮やかなドラミングが繰り出され、目が釘付けにさせられた。
ところどころ瞬間風速が爆速になるようなフォーム、時々MORRIEに煽られて異常なスピードでフィルを繰り出す姿に息を呑んだ。
そういえば、今回DEAD ENDカバーでDevil Sleepが披露されたわけだが、これについて2009年のアルバム発売時インタビューでこの曲について「いつもと違うテンポで叩いたから身体が驚いた」的なことも言っており、この曲を叩くことは無いのかなと勝手に思っていたので、個人的にはかなり驚いた。
Perfume of Violenceにしたって、おそらく2009年の復活時以来のはずで、この曲を叩いている姿そのものがレアだ。
(ちなみに聞き間違えでなければ、曲間のシーンとしたタイミングで、疲れたのか、「皆大体60(歳)だっていうのに」と言って会場に笑いが起きていた)

ウエノコウジは鋭いベースでかなりいい。今日のライブでは自分がSUGIZO側にいたからかベースの音が抑えめに聞こえていたので、もっと音を上げてライブ中に鋭いベースで身体を突き刺して欲しいくらいだ。
ちなみ曲の性質上、結構パワーで押していく感じのベースラインも多いきがするが、どの曲かは忘れたが、途中に複雑なベースソロが挟まっている曲もあり、完成楽曲では更に多面的なプレイを見せてくれそうだ。
メンバー紹介時の「(俺は)喋らない方がいいと思います。お見知り置きください。」というMCもカッコ良かった。

SUGI様は、いつも通りというか苦笑。
思いの外、SUGI様節全開でやりたい放題に弾いてる印象(褒めてる)。
ただギターソロに関しては、日頃の活動に比べると、運指的に結構難しめのソロを弾いているようにも見えた。


それにしても、ただただ圧倒されたし、不思議なことにずっと楽しいライブだった。
正直に言ってしまえば、あんまりストレートロック、パンキッシュ寄りのサウンドって好んで聞かないのだが、多分この5人が故の一筋縄では行かない感じが見ている側の好奇心をくすぐるのではないかと。
今日の現場の客にもライブの充実ぶりが伝わったのか、アンコール後には拍手が鳴り止まず、予定外のWアンコールも行われた。(ちなみにアンコールのMORRIE御大は、超珍しく白コート衣装)

本プロジェクトは12月、1月と連続して配信シングルを出し、来年春にはアルバムをリリース、そしてツアーを行うとのこと。
まずは音源がどのような形になるのかを心待ちにし、次のライブを心待ちにしたい。

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