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最後の1年に向けて

#4




中2の秋がきた。
秋季県大会。




110mHに出場した。
結果は2位。



最後の1台で足がハードルに当たり
バランスを崩して、抜かれた。


悔しかった。
1位になれなかった。


今までのツケが回ってきた。
冬季練習をサボったからではなく、
どこかで日々の練習を何気なく、
やり過ごしていたから。




中学2度目の冬が来た。



中学1年目の冬と違い、
学校の練習以外に県の練習があった。


県強化指定選手に選ばれていたこともあり
月に一回、1日練習会があったのだ。


市内や滋賀、愛知などに行った。
大学の練習に参加したり、
県外のライバルと練習したり。


大体30人くらいが県から呼ばれて参加する。
種目別に別れて、練習する。


ハードルブロックは
自分含めて男子2人
女子3人の計5人だった。


基礎練習からハードル練習。
種目によってはハードな練習もあったが
ハードルはそこまで追い込む練習ではなかった。


トップレベルの選手と
トップレベルのコーチの元で練習するのは
楽しく、一瞬で過ぎた。


行く前まではめっちゃ嫌だったけど。
練習は大嫌いだから。


でも、そこで出会った人達と話し、
一緒に練習して県全体で高め合っている感じは
好きだった。




この時期、音楽を聴くことが多かった。
不安やプレッシャーを感じることが
多かったのだろう。


前日の夜。
練習に行く前。
練習場へ行くバス。
帰りのバス。



中学の3年間が1番音楽に支えてもらった
のかもしれない。



当時よく聴いていた曲を
最近また聴く機会があった。


少し大人になった自分は
当時とはまた違う感情で、
捉えて、理解していた。


何事もこうやって、気付いて
少しずつ理解していくしかないのかもね。




中学最後の1年。

行ってきまーす。





続く。



追記

今回も当時の写真がなかったので
カメラロールの中の好きな写真をいくつか。

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