国語読解攻略「説明文編」②
強調表現に注目
では、攻略続けていくよ。次は「強調表現に注目」だ。まあ、当たり前なんだけど、強調されていたら、そこは注目すべきだよね。でも結構できていない人いるんだよ。入試問題では「しっかり意識して確認」する癖を付けておかないと見落としがち。では、具体例ね。
第三段落より
~利用できない物質だ。つまり作物を育てれば育てるだけ、土の中から窒素、硫黄、リンが消費され抜けていくことになる。土壌は~
ここでは「つまり」に注目する。この接続詞はまとめに入ってる時に使うもので、「筆者の意見」が出てきやすい。「作物を育てると窒素(など)が抜けてゆく」ってこと。なるほどね。確かに「筆者の意見」に関係あるよね。
この強調表現は、まとめの言葉「つまり」「要するに」、シンプルな強調「大切なことは~」「~が重要である」、逆接「しかし~」「だが~」が代表的なものになる。モチロン他にも表現は沢山あるから、慣れてゆこう。今後色々な文章を読みながら「強調表現」を探してみるようにして欲しい。
段落のはじめ
「段落のはじめ」はしっかり見ておきたい。段落のはじめを見てゆくと文章の構成、段落のつながりがつかめるようになってくる。
H28年の場合
第四段落 もっとも見方を変えれば、~
第五段落 ヨーロッパでは~
第六段落 このような悪循環~
こんな感じになっている。そうるすと、第四段落では「別の視点から意見を補強」していて、第五段落で「ヨーロッパの例をあげて筆者の意見を補強」第六段落で「筆者の意見を一旦まとめようとしている」ことがわかる。
イイタイコトは繰り返し出てくる
今回覚えて欲しいテクニックがもう一つ。それは「イイタイコトは繰り返し出てくる」ということ。「筆者の意見」は一つなんだけど、それを表現を変えて何度も出してくるわけ。しつこいよねw
今度はH9年の県立過去問で見てみよう
第一段落 京都の美というものは~余白の美とはちがうのではないか~
第二段落 ~京都の文化というのは~過剰なまでの装飾概念のなかにある文化だ~
最初の二つの段落で、「京都の美は実は派手だ」ってことを言ってる。はーではでだぁー(何)
第三段落 ~ヨーロッパのバロックという精神と共通のものだ~
第五段落 ~京都の~美意識は~非常にインターナショナルな、大きな国際的な流れの中にあるものだ~
そして、この辺りでは「京都の美はヨーロッパなどの国際的な影響を受けている。派手な文化だ」ってことを言ってる。はーではでだぁ(二回目)
第八段落 ~京都にあるのは日本の心ではなくて、~国際的なものへまっすぐにつながっていく国際的な精神であり~
第八段落は最後なので、ここでまとめに入っているんだ。やはり「同じ意見を繰り返してる」よね。筆者は自分の主張を知ってもらうために何度も何度も形を変えて伝えようとしているわけさ。
というわけで、2回に分けてお送りした「説明文読解攻略」どうだったかな。この後、色々な実戦トレーニングを積んでいってもらうけど、このテクニック使ってね。「使わなければ意味がない」のだ。noteは始まりにすぎない。ここからが本番だからね。エイエイオー('◇')ゞ
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