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がん患者になった。
私、乳がんを宣告された時、衝撃でしたが
「なんで私が?」とは思わなかったのです。
2人に1人が罹患する時代。
その確率の中、自分だけが運良くすり抜けられるはずもないと
心のどこかで覚悟ではないけれど
恐れていた気がします。
がんになってしまい
四六時中、病気の事を考える日々。
仕事のこと、お金のこと、誰に話す、
愛犬たちのこと。
どうなる、どうする私・・・
こればかりは仕方ない。
「そんな事、考えたって仕方ないじゃない」と窘められるので人には言いません。
ひとりでクヨクヨします。
でもね、がんごときで私の人生を支配されてたまるか、とも思うんです。
強気になったり、怖気付いたり、
揺れ動く心の状態は常に不安定です。
改めて命の期限を思い知らされたのが
がん宣告であり、心細さに震えました。
病に対する考え方は人それぞれ
「病と闘う」という人もいれば
「病と向き合う」という人もいる。
その人の生きてきた人生、経験、立場、境遇によりますよね。
みな違って当たり前だと思います。
がんにさえならなかったら
きっとこんなつらい思いなんかしなくてよいのに、人生はなんて理不尽で不公平なんだ。
そう、人生なんて理不尽なんです。
誰からも好かれ信頼され、善人だからといって病にならないわけではない。
がんになって良かったなんて
綺麗事を言うつもりはありません。
がんになんかなりたい人などいません。
なぜ、なったのか、それは遺伝子の変化です。
天罰でも報いでもありません。
これが夢であったのならばとも思いましたがどうやら現実のようです。
「来るなら来い!」と開き直る自分もいます。
これからも長く続く治療・・・・
悲喜交々の日々の中で
ジタバタしながらでも、
まだ生きていきたいです。