お見合い相手と遭遇した話
お見合いをした事がある。
ベタですが、某ホテルのラウンジ。
堅苦しい形式ではなかったが
一応、限りなく上品に見えそうな
ワンピを着て行った。
私は人見知りしない性格なので
話はとりあえず弾んだw
従兄弟の大学時代の友人らしく
私より10歳くらい上で
その大学を主席で卒業し、
某電力会社の中央管制指令室
(現在は“中央給電指令所〟に
命名変更〈たぶん〉)に勤務。
別に意気投合した訳でもなかったが
優しくて悪い人でもなさそうだ。
季節的にもやはりアウトドアか、
と言う事になり
スキーに行った事もある。
当然、日帰りですw
鰻を食べに行ったり、
何度か飲みにも行った。
それ以上の関係にはならなかった。
親も承知の上のお見合いだからね、
なんとなく😅
新潟に出張に行ったお土産として
日本酒を買ってきてくれて嬉しかった。
当時から酒豪の私w
実家に帰省した際はあの有名な駅弁
“◯◯寿司〟を買ってきてくれた。
確か、双子の妹がいると言っていた。
大企業で安定してて高収入だし、
顔もそんなに嫌いではなかったし
実直で優しいし・・・
“この人と結婚したらきっと
幸せになるんだろうな〟と思った。
今だから思うことは
そんな、条件やスペックが揃えば
うまくいく訳ではない。
人生は想定外な事ばかり起こる。
この人となら、
どんなに苦労してもいい、と
思える人と結婚した方がいい、と思う。
いずれ歳をとる。
お互い若さも消え、
綺麗でも可愛くもなくなる。
シモの世話をする事になるかもしれない。
病気にもなるだろうし、
貧乏になるかもしれない。
それでも一緒にいられるか、だ。
結婚に一度失敗した私が言うには
アレですけど😣
話は戻り・・・
当時、私は仕事をやっと
覚えてきたばかりで
結婚などする気もなかったので
生意気にも丁重にお断りした。
よくある台詞
「私には勿体無い方で」と。
※ホントは一番傷つける
良くない断り文句だよねm(_ _)m
そんなこんなで長い月日が流れた。
それから10年以上も過ぎたある日のこと。
私は独立していた。
得意先から事務所に戻る途中のこと。
幼い我が子を自転車の
カゴに乗せて走ってた、あの彼がいた。
若干疲れてるような表情だったが😊
世のお父さんとはそんなもんだろう。
あぁ、良かった良かった💛
「幸せそうで良かった」と安堵した。
家庭を持ったんですね。
彼の顔を覚えていた自分にもびっくり😱
勿論、彼は私に気が付いてない。
私と結婚しなくて良かったよ👍
私は専業主婦におさまるような
タイプでもないし、
貴方と結婚しても貴方の子供が
産めなかったかもしれない。
それ以来、彼を見かけることはないが、
“人生はドラマだな〟と感慨深い。