イギリスに来て、イライラの仕方を忘れてしまった話。
こんにちは。本州から出たことない人です。
わたくしはすこぶる元気です。
本日もイギリスよりお届けいたします。
本州を出て、イギリスに来て、半年。(おめでとう、自分!!)
この半年で感じた大きな変化。それは、
イライラの仕方を忘れた
です。
イライラ「しなくなった」んじゃない。
イライラの仕方を「忘れた」んです。
イライラしようと思っても出来なくなったというか(しようと思ってするものではないけれど)、
イライラの感覚が身体から抜け落ちていったような感じです。
ポケモンのゲームで、「技を忘れる」っていうのがあるじゃないですか。
ポケモンが3,2,1の・・・ポカン!で技を忘れる。
あれに近いです。
どうやってイライラしてたんだっけ・・・?
っていうか何に対してイライラしていたんだろう?
半年前の自分を振り返ってみました。とにかくイライラしてました。
電車が数分遅れてイライラ。
パソコンがフリーズしてイライラ。
誰かに相談をしたとき自分が欲しかった言葉をもらえなくてイライラ。
思い通りにいかなくてイライラ。
環境に対して、他人に対して、自分の行いに対して、イライラしていました。
でも、イギリスに来て、変わった。
悩んだり、モヤモヤすることはあっても、イライラすることはなくなりました。
イライラする前に、感謝できることがこの世界にはたくさんある。
安全にわたくしを目的地まで運んでくれるバス・電車の運転手さんに感謝。
パソコンのおかげでいろんなことができる。ありがとう。
話を聞いてくれる人が近くにいることに、感謝。
思い通りにいかないのは、これから成長するってことだ。感謝。
「感謝できること」「嬉しいこと」に目が行くから、
イライラが生まれる前に溶けてなくなっていきます。
「イライラ」に限らず、この世界には「不条理なこと」「納得できないこと」「悲しいこと」「自分ではどうしようもできないこと」がたくさんある。
だから、ときどきどうしようもなく悲しくなったり、無力感にさいなまれたり、「私幸せでいいのかな」と不安になったり、考えすぎて手が震えて眠れないこともある。
でも、この世界はすごく素敵な景色と、素敵な人との出会いと、奇跡で溢れている。
そんな風に感じる瞬間が増えて、
今生きていることが嬉しくて幸せで仕方なくて、たまらない気持ちになったのです。
2022年11月、東京都庭園美術館で開催された
『旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる』
という展覧会に行った際に、とても素敵な言葉に出会いました。
旅に関する書籍が並べられていたのですが、その中のひとつ、ペール・アンデション著『旅の効用 人はなぜ移動するのか』の帯に書かれていた一節です。
”不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。そうすればすべてをコントロールしなくても、日々がうまく運んでいくことに気づくこともある。”
本州を飛び出したわたくしは、まさにこの言葉の体験をした、ということでしょうか。
「旅」をしたことによって、
「イライラ」=「不機嫌」という病が治癒したのかも。
ではまた、お会いしましょう。
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