米国による核の傘の幻想と核保有論ヲ科学スル

 今日は核武装について書いていきたいと考えている。今日の日本では岸田文雄首相が非核三原則の元核兵器の世界からの廃絶ヲ訴えている。
しかし、核兵器の保有がもたらすnuclear peace、核による平和は実際国際社会の安定に繋がり世界から戦争を根絶するに足る力を持っている。今日はこのことを理論的に紐解いていきたいと考えている。
核保有論には二つの考え方がある。
 ❶核兵器の撃ち合いをしてどちらか一方が全滅するまで核戦争を続けるカウンターフォース理論と、❷最小限の核兵器で最大の抑止力を発揮するというミニマムディテランス論がある。
 ❶の方は冷戦期の米ソ間による核兵器の製造競争によって行われるお互いに何千発と核兵器を持っていた。だが、このカウンターフォース理論ヲ唱えていたのは戦争によって多くの兵器が使われて儲かる軍産複合体とネオコンたちである。だから軍拡競争をして多くの軍事産業が儲かった。
 これに異を唱えたのがフランスのド・ゴールである。彼はミニマムディテランス論の論者で、そんなに核兵器を持って何になるんだ。実際にアメリカやソ連の指導者は核兵器が1発でも飛んできたらすぐに逃げるだろうと自国民が何千万人も殺されて尚核戦争を続けるほど人間は愚かではないと。だからカウンターフォース理論で核兵器ヲ増産するのは無意味だ。せいぜいフランスは100発持てば何千発持ってるソ連やアメリカはフランスに手出しできなくなる。と述べていた。
 ではなぜ、1000発持っている国が10発や100発の国を攻撃できなくなるのか。
 それは核兵器はどこに配備されているか相手にわからないからだ。例えば10発の核兵器を持った国が潜水艦で相手の1000発持っている国の首都の近辺に気づかれないように核兵器を配備させておいて相手が核兵器を撃ってきたらすぐに相手の首都中枢をその10発の核攻撃で破壊されるかもしれない。そうお互いに恐怖心が働き相互に人質を取られている状態なのだ。
 核保有国は国連の核の査察を受け入れていないのもあって核兵器はどこに配備されていてどういう手順で発射されるのかというのも相手には知られていない。だから地上なのか水中なのか空なのかわからない。
 これが通常兵器であった場合どうであろうか。通常兵器の場合はどちらかが多くの武器を製造した方が勝つ。第一次世界大戦や第二次世界大戦のようになるのである。そうなると通常兵器の製造競争であるから、偶発的に戦争が起きやすい。軍事産業にとってはこちらの方が儲かる。
 一方で核兵器は1発で破滅的な破壊をもたらすからお互いに抑止力が働く。核兵器を持った方が平和が訪れるのだ。ただ、軍事産業は多くの兵器を製造できないので儲からない。
 さて、現状の日本はどうであろうか。日本は世界に核の廃絶を訴えていて、アメリカによる核の傘を信じ切っている。だが断言しておく。アメリカの核の傘は存在しない。これを紐解いていこう。
 先ほども述べたように、アメリカは公式にはカウンターフォース理論を唱えているが、実態はそうではない。アメリカの政治家や国民は自国民が何千万人死のうが相手を全滅させるまで核戦争を続ける気は毛頭ない。つまり日本が例えば中国や北朝鮮といった敵国から核攻撃、もしくは核の恫喝を受けてもアメリカは日本を守るために自国民を犠牲にしても中国や北朝鮮と核戦争をする用意などないわけである。
 日本が置かれている立場は正にまな板の上の鯉である。
 では日本は具体的にどのように対処すれば良いか。結論から言うと、日本は核武装ヲすべきである。もっと具体的に言うと、大型のICBMなどの戦略核兵器を200発、小型化された小規模な核爆弾である戦術核兵器ヲ600発持つべきである。
 なぜ戦術核兵器ヲ持つべきと考えるようになったかと言うと、ロシアウクライナ戦争でNATOがNATO諸国の軍隊を派遣して全面戦争するぞと脅した時プーチンがそれならばこちらは戦術核兵器を使用する用意があるとやり返した。そうしたらアメリカをはじめとしたNATO諸国は黙ってしまった。
なので、これは抑止力があると考えたのだ。
 ではどうすれば日本が自立した国として真剣に核武装ヲ意識として持つようになるかだが、多くの国民が気づかないといけない。いつまでもアメリカの属国としてアメリカの言う通りに予算も法律も決めてしまうようではいけない。日本は自立した国として独立しなければならない。
 さらにアメリカはその支配力が弱まっており覇権国としての地位を近い将来手放す時が来る。その時出てくるのが中国といった国である。そうした国に対抗するには日本がアメリカから自立して独自の国防・外交政策を持ち、そうした政治家を国民が支持をする。日本にとっての国益は何か?国際社会の中で生き残るにはどうすれば良いか?を国民全体で考えていかなければ、日本は滅びてしまうであろう。

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