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吉原(ソープランド)回顧録9義理風呂3

「即尺」って言葉を皆様は聞いたことがありますか?
部屋の中の出来事は建前上、「自由恋愛」という事になっていますので詳しい描写は避けますが、歴史のある高級店でもある当グループの基本的なサービス内容は
「即尺、即ベット、ティーブレイク、椅子(くぐり)、マット、風呂、ベット」という流れになります。
未経験の読者さんには「なんのこっちゃ」という感想だと思いますが、後々詳しくご説明させていただく機会があると思いますので、それまで少々お待ちください。
今まで学生時代に大衆店しか経験がない僕には初体験のプレーが多数あり、驚いていると、あっ!という間に残り時間が30分になってしまいました。
主任のアドバイスもあり、念のため開始時間より90分後に鳴るように仕込んでいた携帯アラームを残念な気持ちで止めると、仕事の電話のふりをして
「ごめん」「急ぎの仕事が入った」と女の子に伝え、手早く服を着て女の子と一緒に腕を組んでお店の階段を下りました。
女の子と別れ待合室に通されると、店長らしき人物が「おつかれさん、ありがとう、帰っていいよ」と言い、玄関まで見送ってくれました。
店に帰ると、「どうだった」「良かっただろう」などと、主任や、他のボーイがニヤニヤしながら話しかけてきました。
店長は不在でした。どうやら他の店舗の義理風呂に出かけた模様です。