202310 ブラタツノブ 山形市♯3
時刻は14時半過ぎ。美術館のすぐ隣の最上義光歴史館に到着。今日3個目のそして最後の月曜日定休日の館。ここまでは何がなんでも回っておかなければならなかった。辿り着けてよかった。入場料無料。
ここでは初めて最上義光の正しい読み方を知る。「Mogami Yoshiaki Historical Museum」 あちゃー、「よしあき」だって。ずっと「よしみつ」って読んでた。歴史館の庭は立派な噴水があるんだけど残念ながら改装中で建物は見れなかった。
甲冑や書状や合戦図屏風が多く展示されてました。「最上」はやはり地名からその姓を名乗ったらしくて、11代目の当主なんだけど城下は繁栄を極めて、それが現在の山形市の繁栄の礎を築いたとされてるようです。そしてなんと義光は伊達政宗の伯父さんでした。義光の姉だか妹だかの息子が政宗。伊達政宗からの書状も展示されてた。
無料なので展示も少なく30分ほどで見終わる。
さて、心配してた月曜日定休日のところは回ったし あとはどうするかな? ともらったマップを広げる。とりあえず観光案内所のお姉さんが言ってた「メインの通り」の方角へ向かう。
全く初めての道を歩くってすごく脳にいいみたいで。空間把握や距離感を司る脳の部分がビンビンに刺激されるらしいけど、さもありなんって思う。マップの2次元と目の前の3次元を頭の中で重ねようとする作業は疲れるけどずーっとやってても飽きないし楽しい。ドライブもすごく好きなんだけど、車のナビで目的地に到着するのに比べたら10倍たのしー。運転は眼は疲れるけど考えなくても到着できる。もちろん緊張感も高い。 対して、徒歩は脳が疲れる。緊張感はほぼない。いつもウヰスキーの小瓶をリュックのポケットに入れて歩いてる。マップはずっと片手に携えて。マップ、どおりでこんな丈夫な良い厚い紙で作ってあるはずだ。でなきゃすぐによれよれになっちゃうな。
文翔館ってのも近そうだけどそこは明日に残しておいて、スタンプラリー対象の「Q1」ってところに向かってみる。
最上義光記念館から近いっていうだけでQ1を目指したけど、なかなか方向が定まらない、どっちだ?と思ってるうちにでっかい「Q」のオブジェ?が見える。
なんか学校っぽい。それもそのはず、「やまがたクリテイレィブシティセンターQ1」とは、「キューイチ」と呼ぶらしく「旧一小」の略でもあり。「問い1」 の意味もあるとか。駐車場の入り口も2つあって小学校の入り口とQ1の入り口。手前の建物の裏には現役の小学校があるように見えたんですが、不明点を訊ねようにも近くに訊ねられる人もおらず。正式名称は「山形市立第一小学校旧校舎」ということはわかりました。
察するに、昭和2年竣工 国登録有形文化財の小学校の学び舎を利用して、以前の教室のスペースに新しい飲食業、アパレル、雑貨のテナントを入れたような形態です。なぜ、校舎を利用するに至ったかは解明できず。しっかりスタンプはいただきました。
続けてメイン通りに出て北北東に進むとしばらくして七日町御殿堰(ごてんぜき)に到着。ここもスタンプラリーの箇所でしかも一番。
なぜかというとこのスタンプラリーは「山形時代絵巻」と銘打っており建設された古い順にたどっていくというもの。どうやら江戸前期に「山形五堰」ってのがあってそのうちの一つが七日町御殿堰らしい。だから市内では一番古い遺跡。さっきの霞城公園が二番なのでこっちのほうが古い。なんで「堰」が必要だったかは今回の旅行では解明できず次回の課題です。町名も七日町、八日町、十日町 ってう標識が今もあちこちに残っていて歴史を感じる。七日町堰は平成22年に復元されたようですが、その辺を歩いているとほかの堰も復元されるかのような現場がありました(憶測ですが)。そうなればさらに盛り上がります。七日町堰は堰とほとりの柳の木は当時のものなのか?復元工事で今のものなのか?わかりませんがすごく風情があります。両脇の路地、その脇の店舗は今ふうで若い方には魅力ある店舗となっているようです。 川底に流れる少ないけど水流は昔からのものと思いたい。欧米の女性が二人でお互いにこの堰をバックにポーズをつけて写真を撮り合っていてすごく微笑ましたかった。ありがとう、日本を観光してくれて、と思う。