人間性
人間性とは、人間らしさや人間の本質のこと
人間性とは、簡単に言うと「人間らしさ」や「人間としての本質・本性」のこと。
似た言葉に「人間力」がありますが、こちらは「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」を指します。これに対し、本質・本性を示す「人間性」という言葉からは、「人間が生まれつき備えている特有の性質」との意味合いが強く感じられます。人間であれば、どんな人にも必ず備わっている特性であると、まずは理解しておきましょう。
人間性が高い人の特徴とは?
一般に「人間性が高い」と言われるのは、具体的にはどのような人でしょうか。その特徴をいくつか挙げてみます。
1.相手の立場に立って考えられる
相手の立場に立って考えることができる人。それは、言い換えれば「思いやりのある人」ということでしょう。
もし自分が相手の立場だったら、どんな気持ちになるか。何をされたら嫌だと思うだろうか? 反対に、何をしてもらったらうれしいだろうか?――そうしたことに、いつも思いを馳せることができるのが「思いやりのある人」でしょう。
それは他の動物にはない、人間のみに与えられた大切な能力なのです。
2.感謝の気持ちを忘れない
「感謝」というのも、人間特有の心のはたらきといえます。
「ありがたい(有り難い)」とは、「そのように有ることが難しい」という意味です。それは「当たり前ではない」ということでしょう。
あれがない、これがないと「足りないもの」を数え上げればきりがなく、そうするほどに心はすさんでいくようです。それとは対照的に、自分に与えられた環境、誰かが自分のためにしてくれたことなど、何事に対しても「ありがたい」という感謝の気持ちで受け止める人は、すばらしい人間性の持ち主と言えるのではないでしょうか。
3.責任感がある
仕事を任せたら、誠実にやり遂げてくれる人。周囲に対して常に目を配り、必要とあらば「誰の仕事でもないけれど、誰かがやらなければならない仕事」にも率先して取り組もうとする人……。私たちはそんな人に信頼を寄せ、安心感を抱くでしょう。
そのポイントは責任感です。私たちの社会生活は、責任感のある人に支えられてこそ、うまく機能するのです。
4.向上心がある
仕事ができる人が、現状に甘んじることなく努力を続けている姿。年齢を重ねた人が、なお生き生きとして新しいことを学び取ろうとしている姿……。そのような姿を「素敵だな」と思いませんか?
常に向上心を持って、謙虚に努力を続けることができる人。それもまた、豊かな人間性の持ち主の特徴です。
5.周囲から信頼されている
「思いやり」や「感謝」の気持ちを忘れず、「責任感」や「向上心」を兼ね備えた人の周囲には、温かい人間関係が広がっていきます。周囲から集まる信頼は「人間性の豊かな人」の証しと言えるでしょう。
6.マナーや礼儀を理解している
マナーや礼儀とは「形式だけで意味のないこと」ではありません。私たちの社会生活や人間関係を円滑にする上で合理的であるからこそ、生まれたものです。
その行為に込められた本来の意味をきちんと理解しており、特に「相手の人格を認め、相手に対する尊敬や感謝の気持ち」を大切にしている人のふるまいには、どことなく安心が感じられるはずです。
7.約束を守る
仕事の期日から日常の口約束まで、どんな約束でも必ず守ること。それは当たり前のようではありますが、どんなに小さなこともおろそかにしない人には、やはり安心感がありますよね。
周囲に安心をもたらすことができる人は、豊かな人間性の持ち主と言えるでしょう。
8.感情の起伏が緩やか
日常生活の中では、意見の衝突をはじめとして「自分の思うようにならないこと」も起こるものです。
豊かな人間性の持ち主は、そんなイライラ、ギスギスしてしまうような場面でも、感情を波立たせることはありません。そうして事態を穏やかに受け止め、冷静に解決の手がかりを探ろうとします。
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