ミュージカル「燃ゆる暗闇にて」
王様戦隊キングオージャーでヤンマ・ガスト役を演じていた渡辺碧斗さん主演のミュージカル「燃ゆる暗闇にて」を観劇してきた。合計4公演、2日目の6日、中日10日(マチネとソワレ)、千秋楽13日。申し込んだチケットの抽選販売に全部当選し、これはオタクの神様が「行きなさい」と言ってると思って全部行った。公演中のこの1週間、暇さえあればこの物語について考えてた。ような気がする。
物語の結末は悲劇的で救いがない。登場人物全員が痛ましい。辛い。この悲劇は問題の解決を白か黒かのような二者択一しか選択肢がない故に起こったと自分には思えた。様々な考え方や生き方があるのは当然、対立も当然、でもその中からより良い答えを一緒に探していこう、考えが違っていても共に生きていけるはず、だったら。
千秋楽・公演後の挨拶でドニャ・ペピータ役の壮一帆さんが「(このカンパニーでは)色々な出自のキャストが集まった」と仰っていたが、その出自の違いが各自の個性と相まってそれぞれの役としてそこに生きているようなリアリティを生んでいたと思う。舞台上のさまざまな分野で活躍しているキャストが集まり、さらに各分野のプロであるスタッフが一丸となってこのように心に深く刺さる物語を作り上げた事実が、作中のような悲劇を生まない答えのひとつだという気がする。人は1人1人違って当たり前、違うからこそおもしろいし補い合って生きていけるのでは。綺麗事かもしれないけど。
いま時点で考えてたことをつらつらと書き殴ったが、この先もずっと考えてしまうと思う。そしてたぶん一生答えは出ない。
本作品に関わった全ての皆さまに心から感謝します。
そしてこの作品を観るきっかけになった渡辺碧斗さん!どうもありがとう!ほんとうにお疲れ様でした!
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