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【愛の妙薬】ドニゼッティ           新国立劇場オペラ      2022年2月7日〜2月13日

今回は2月11日㈷に新国立劇場で行なわれたオペラ·ドニゼッティ『愛の妙薬』の3回目公演に行った備忘録です。大西宇宙さん中心に書いてます。
コロナのための入国制限により当初のキャスティングより変更されることに!このニュースが流れた数分後、スケジュールの合う11日のTICKETを入手‼️なんと言っても大西さんの新国立劇場デビューとなる記念すべき公演を見逃してはならないと思ったから。

=変更前と変更後=
指揮:フランチェスコ・ランツィロッ
タ    → ガエタノ・デスピノーサ
アディーナ:ジェシカ・アゾーディ →            砂川涼子
ネモリーノ:フアン・フランシスコ・ 
        ガテル → 中井亮一
ベルコーレ:ブルーノ・タッディア →            大西宇宙
ドゥルカマーラ:ロベルト・デ・ 
     カンディア →久保田真澄

バリトン歌手の魅力について⬇️

=右側ベルコーレ役の大西宇宙さん=

まだコロナの罹患者数も多い中、2/11も無事に幕が開きました。
チェンバロでのレチタティーヴォが美しく響く中、物語は進みます。
舞台は大きな本をあちこちに置き、明るいビタミンカラーの衣装と装置の構成。
大西さんはベルコーレという軍曹の役。1幕目が始まってしばらくすると、ベルコーレ隊の兵士たちが開けたドアの階段の下から続々と上がって来ました。
ベルコーレ大西さんは最後にご登壇されましたが、演出で行進に滞っている最後の隊員をちょこっと小突いて登場!そこがまた楽しかった。
そしてヒロインのアディーナに手品のようにお花をシュパッと出して差し出したり、女性を誘うのがお上手、まあ演出というかそういうお話なんですけれど、良かったです。

大西さんのベルコーレ、迫力もあるけど柔らかい歌声に聴衆を魅了、主役を超えていたのでは?と私は思いました。役どころも当たっていたと思います。
今後はカルメンのエスカミーリョを見てみたい、希望です。

愛の妙薬もテノールが主役ですし、
かの有名なアリア【人知れぬ涙】が2幕目の終わり近くにあるので、このアリアが終わるとこのお話も終わるんだなって寂しくなる感じ。
未だにコロナのせいでブラボー等の掛け声も出来ないため、アリア後の拍手も短めであまりにもあっさりしているのでそこは残念で拍子抜けでした。
人知れぬ涙の後では、もう少し長く拍手して差し上げたかったです。

=愛の妙薬人物相関図=

ものがたり
【第1幕】 村人たちが集い、農場主の娘アディーナが本を読む。ネモリーノは彼女に恋している。軍曹ベルコーレが兵隊と共に登場、アディーナに目を留める。ネモリーノも彼女を呼び止めるがつれなくされる。偽医者のドゥルカマーラがネモリーノに「愛の妙薬」と偽ってワインを売りつけ、一日後に効き目が出ると騙す。軍曹に出発命令が届き、アディーナに「今日中に結婚しよう」と告げる。それでは妙薬が効かないと焦ったネモリーノはもう一日待ってくれと頼んで笑い者になる。アディーナは宴に皆を招き、ネモリーノはひとり偽医者の助けを求めて叫ぶ。

【第2幕】 アディーナと軍曹の結婚祝いの席。アディーナは姿の見えないネモリーノを気にする。ネモリーノは妙薬をまた買う金を求めて、ベルコーレに入隊を志願する。娘たちが「ネモリーノが親戚の莫大な遺産を相続した」と噂する。やってきたネモリーノを娘たちが急に持ち上げるので、彼は薬の効き目を実感する。アディーナはネモリーノが妙薬のために入隊を志願したと聞きほろりとする。彼女の涙を目にしたネモリーノは、名アリア〈人知れぬ涙〉で彼女の心のうちを悟ったと歌う。アディーナは、ベルコーレから買い戻した入隊契約書をネモリーノに差し出すが、彼は「愛してもらえないのなら兵隊になって死にたい」と叫ぶ。二人は本心を告げあう。ベルコーレが登場、潔くアディーナを諦める。村を去るドゥルカマーラを、一同がにぎやかに見送る。
■スタッフ
【指 揮】ガエタノ・デスピノーサ
【演 出】チェーザレ・リエヴィ
【美 術】ルイジ・ペーレゴ
【衣 裳】マリーナ・ルクサルド
【照 明】立田雄士
■キャスト
【アディーナ】砂川涼子
【ネモリーノ】中井亮一
【ベルコーレ】大西宇宙
【ドゥルカマーラ】久保田真澄
【ジャンネッタ】九嶋香奈枝
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

=公演パンフレットと生写真=

〘大西宇宙さんの素晴らしい歌声〙