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柔かい音色・藤田真央さん(世界的になる前の記事です)
⚪藤田真央さん⚪
美しい大きめの長い指から鍵盤をなぞるように弾き出すと浮いてる羽毛のような柔らかな音色が聴こえてくる。
それは宇宙空間を旅するような、また陽だまりの中でウトウトとお昼寝をするようにも感じられる幸せの音色である。
Chopinの遺作のNocturneをアンコールで弾いたある演奏会では、主題に戻る最後の音(gis⇒ソの♯)を右手をひっくり返し、薬指一本で最極小の音を奏でたので、真央くん違反よ違反……
そのようなステキな奏で方をされたらたまりません……と呼吸することも忘れて聴き入りました。
しかし反対に激しい弾き方の真央くんにも時々出会います。
ラフマニノフでもMozartやTchaikovskyでも大音量で頭を振り、サラサラの髪を右へ左へなびかせて〜この演奏になりますとこれはもうカワイイベビーマオではなくカッコイイ!の藤田真央さんです。
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真央くんの音色の凄い所は、どんなに大音量になったとしても決して硬くなく、柔らかさを保ったまま、重厚な大音量を出すことです。
叩きつけるような汚いfortissimoは聴こえてこないのです。
こんなに全てが出来上がってしまった23歳(2022.5現在)に驚きです。
2022年9月ソニークラシカルよりMozart全曲アルバムをリリース予定。
録音は22歳の時。内田光子さん以来。
10月7日に発売予定の私のモーツァルトピアノソナタ全曲アルバムの中から、k.545の2楽章です。
— Mao Fujita 藤田真央 (@maofujita_piano) May 27, 2022
すてき@sony_classical pic.twitter.com/9uvNhvfe6s
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真央くんを聴いてると、ああ私なんて弾いてても意味ないなあって笑いながらそういう思いで一杯になりますね。
ただし、ただ私も引退はまだ早いので、密かに彼の弾いてる曲の楽譜を確認しながら勉強させて頂いております。
Mozartは本当に勉強させて頂いております。
真央くんピアニストになってくれてありがとう。
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東京都交響楽団 指揮 大野和士
Schumann Piano協奏曲を演奏
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3回目のフライヤー
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大好きなお茶🍵を一口
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時代をリードしてゆく3人
佐藤晴真さんは藤田真央さんの音色について『音が良すぎた』と仰ってました。一緒に実際に演奏したことのある人にしかわからない本当の美しさを至近距離で感じた意見ですね。
トリオの演奏会に伺った時、
(真央くんと彩奈さんのチェリスト違いのラヴェルのトリオを2回拝聴、そのうち一度は上の写真のトッパンホール)
チューニングの【A】の音を真央くんが鍵盤を撫でるように、ポ~ンと出したのですが、その一音がこんなにも、Aの音って美しいの?と驚愕でした。
後にも先にも、あんな Aの音を聴いたのはその2回だけです。
(実際には一つの演奏会で何回かチューニングしているので5、6回聴いてるとは思いますけど)
いつも室内楽の演奏会では羽毛がフワッと降りるような音で、そこから既に聴衆を魅了する真央くんでした。