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ROCK IN JAPAN FES.2024エレファントカシマシ
茨城県ひたちなか市
国営ひたち海浜公園で開催された
ROCK IN JAPAN FES.2024
9月15日
エレファントカシマシの出演に
どうしても行きたい!と、かけつけて
その姿を見てきました。
私が今まで経験した
エレファントカシマシのステージは、
2022 新春武道館
2022 野音
2023 35アリーナツアー
ひたちなかのエレファントカシマシは、私が今まで体験してきたエレファントカシマシの姿とは違っていた。
彼らが、宮本浩次がコンサートごとに自分たちの表現を変えているんだということに気づく。
・
これは、ライブのレポというより、エレファントカシマシに強く惹かれながら、どんなバンドか未だわかってない人間が、記憶が薄れて行く中で、今回体験した音楽、姿をほんの少し言葉にしておきたいと書いた文です。
・
セットリスト
1.今宵の月のように
2.悲しみの果て
3.デーデ
4.星の砂
5.珍奇男
6.RAINBOW
7.ガストロンジャー
8.俺たちの明日
9.ファイティングマン
エレファントカシマシ
宮本浩次
石森敏行
冨永義之
高緑成治
サポートメンバーは
キーボード奥野真哉
ギター佐々木"コジロー"貴之
1.今宵の月のように
ステージに宮本さん、メンバーが現れる。
あぁ、エレファントカシマシの宮本さんだ。
第一声
「楽しみにしてきました」
宮本さんエレキギター
ステージの端から端まで、その姿を見せてくれる。
宮本さんのこの行動、これがうれしくてたまらない。
2.悲しみの果て
深い深い響く声を胸に手を当てながら聴いていた。私の心にも、広い広い空間にも音が広がっていく。じーんとくる。
3.デーデ
4.星の砂
5.珍奇男
宮本さんの歌やギター演奏と、バンド演奏のタイミングが合ってない。
俺のやりたいようにやる!
宮本さん、突っ走っている。
なんなんだ、この私の見ているものは?
瞬間瞬間の俺の姿を見ろ!なんだな。
目が離せないし、こちらの体の中からぐわっと盛り上がってくるものがあった。
6.RAINBOW
宮本さんはすでに汗だく
お顔や、もうビリッと裂いたシャツから見える肌は、赤く熱を帯びている。
うずくまり歌う宮本さん。
青空の下で聴くRAINBOWは力強く美しかった。
7.ガストロンジャー
宮本さん、靴を脱ぐ。
次の曲はなんだ?と思っていたら
ガストロンジャー
エレファントカシマシでこの曲が聴けるんだ!
今回、
デーデ
星の砂
ガストロンジャー
を歌う宮本さんは、現代社会に憤りを感じていて、そのことを歌と態度で表現している
ように感じた。
流されて行くだけでいいのか?とか、
様々なことにやりきれない思いを感じているのは私もそう。
そして、ひとりひとりに指を指し、貫くような真剣な眼差しを向ける。
オマエはどうなんだい?と、宮本さんは問いかけているようにも感じた。
その姿は、『お友達じゃねえんだ』と感じた。
宮本浩次ソロプロジェクトからファンになった自分。
ご本人の本来持っている魅力と戦略と両方だと思うが、ソロ当初のふわりとした笑顔に戸惑いながらも、なんてカワイイ!と思うこともあった。
グッズをたくさん買い、課金したことに満足する。
そしてコンサート、席によっては本当に近くで宮本さんと会えるそのうれしさ。
決して『お友達』ではないんだけど、
美しい歌を堪能できるのはもちろん、ステージの演出はどんどんキラキラ華やかなものになっていた。
その場にいることはとても楽しく幸せな時間。
ひたちなかの宮本さんは全然違った。
『お友達じゃねえんだ』を突きつけられたよう。
でも、それでこそ宮本さんだと思った。
少し前に読んだ本の中にあったことを自分なりに解釈している。それは、
[一人の人間はひとつの星のようなもの]という考えで、みんな「ひとり」。
星は自分が自分であるための居場所。
自分の星は、ひとりで居るところでもあるし、好きなことや心に響く体験があると、変化して気持ちのよい場所にもなっていく。
そこから移動することもあるし、誰かと居ることもある。
・
タワーレコード NO MUSIC NO LIFE?
個人個人の自意識が、高度にかなり繊細に発達している時代の中で、喜びや悲しみ、ないしはモヤモヤした人の心の奥でうごめいている様々な感情の渦を、瞬間的にまたは永続的に解放させ、揺さぶるのが音楽。
自分を含め人間は、何かに夢中になったり新しいものにチャレンジしていく体力と情熱と、そして成熟した大らかさを持ちながら、一生懸命生きることが求められていくのだと思います。
(エレファントカシマシ 宮本浩次)
8.俺たちの明日
9.ファイティングマン
宮本さんはもうかなりヘロヘロになってきていた。
ファイテングマンは高速に始まり、バンドの演奏とともに駆け抜けて、最後はまさか!
ジャンプを見せてくれた。
すごい人だ。
この二曲は愛しかないと思った。
エレファントカシマシのステージ終了。
宮本さん
ギターを弾いて歌い、途中でギターを下ろしてステージの床に置いて、ステージの端から端まで時には指差ししながら歌うことが何度もあった。
2023年 宮本浩次ソロプロジェクト
my room コンサートの時、
「ギターを弾くと手が使えない」
と言っていたことを思い出した。
この瞬間に表現したい!ことにどこまでも自分自身を全部使いたい!という人なのだと感じた。
四人の姿がステージにあった。
イシクンは楽しそうだったし、
トミのドラムの音が聴けてうれしかった!
ガスト、成治さんのベースで聴けた。
ROCK IN JAPAN FES.2024
9月15日
エレファントカシマシ
宮本浩次のパフォーマンスを観て、
この言葉が一番腑に落ちた。
アルバム good morningのときの
宮本さん自身の言葉
孤高にして普遍的。
過激にして包容力有り。
最新にして懐かしい。
そして、最強のロックスピリッツ。
それが、エレファントカシマシ。
すなわち俺だ。
上記の
タワーレコード NO MUSIC NO LIFE?
の言葉も腑に落ちた。
今まで宮本さんが語ってきたことだ。
rockin'on.com
elephants Instagram
エレファントカシマシステージ
張り詰めた音楽の瞬間を捉えた写真、
宮本さんの表情や体の美しさを捉えた写真にびっくりする。この場にいたんだ。
今回のステージで体感したことが全て。
何ものにもかえがたい。
ROCK IN JAPAN FES.ひたちなかで、
エレファントカシマシの音楽を聴けた、
バンドの姿を見る場所にいられたことがとてもうれしかった。
特別な時間でした。
ありがとうエレファントカシマシ!
・
2024/09/19
追記
宮本さんがステージで歌の歌詞を繰り返し言っていたことや、歌詞以外の言葉。
確かに聴こえてきたのもあるけど、ファンの皆さんがpostしていた内容と記憶がごっちゃになっているので記さない。
ひたちなかの宮本さん
バンドと共に歌い演奏する姿、ステージから発する姿が鮮烈だった。
今までも好きだったひとを、もっともっと好きになった感じ。
10月からは
【ソロ活動5周年記念ツアー 今、俺の行きたい場所】が始まる。どんな姿を見せてくれるのか?
楽しみしかありません。
2024/09/20
もうひとつ追記
GLASSステージ上の演者エレファントカシマシ、スタッフも、観客も
どちらも集中して立っていた。
宮本さんは鋭い眼差しで、ひとりひとりを
しっかり見ている。
観客ひとりひとりはもちろん、宮本さんと
ステージを見つめている。
わかりやすい優しさや言葉はない。
緊張感がある。
けれど、『お友達じゃない』から
観客ひとりひとりを、個として見ている。
(指差しパフォーマンスしかり)
オマエに届けている。
すなわち、個人個人を尊重しているからではないかと感じた。
演者と観客どちらも
暑い暑い環境の中、戦っていたとも言える。
だから、最後に演奏されたファイティングマンは
めちゃめちゃうれしかった!
ステージからの音楽を、宮本浩次のパフォーマンスを受け取り、響きあっている個と個(星と星)なのだと感じた。
広い広い場所に音が響く、放たれるあの熱い場所。
歌で、演奏で表現してくれた。
すごいものを受け取ったよう。
忘れられない。
読んでいただき
ありがとうございました。