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Photo by
take_kuroki
渋谷の街でカーネーションを片手に歩き回った話
今日は一限から学校があった。ゴールデンウィークが明け、学校に来る人も減るのかとも期待したが、そんなこともなかった。私の学部の人達は一限からしっかり参加しているようだった。
午前の授業が終わり、昼食を食堂で取ろうとした。昼休みの食堂はとても混雑していて、二限が終わったら急いで行かないといつも席は埋まっている。だから今日も急いで食堂に向かっていた。するとF棟に長蛇の列ができているのを発見した。列に並んでいる人は皆細長いビニール袋のようなものを持っていた。私は興味本位でその列に並んでしまった。どうして、食堂の席よりその列を優先してしまったのか。今考えると、珍しかったから、そして面白みを感じたからだと思う。並んで直ぐに、学生ではない大人の人にみんなが持っていたビニール袋を渡された。それを見てなんの列だか理解した。この列は母の日の花をタダで貰える列だった。酷いことに母の日のプレゼントは小学生が終わってから渡していなかった。いつが母の日なのかも分からなかった。私の大学はなんていいイベントを用意してくれやがるんだ。渡す恥ずかしさなどを考えたが、せっかくの機会だし、長蛇の列を並んだし、貰うことにした。
そして5限が終わった。花が萎れる心配をしていたがまだ大丈夫たった。
いつもはキャンバスの近くのボルダリングジムで練習を行っていたが、今日は渋谷の方に行くことになった。カーネーションをリュックにしまうと折れてしまうと思い、この日はずっと手で持っていた。
そして渋谷でも1輪の花を手に持ってスクランブル交差点を渡った。