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初めての日薬大会で学んだこと📝

第57回日本薬剤師会学術大会

学生の頃から”日薬大会”というものが𝕏で話題に上がっており、私も薬剤師になったら参加したいなと思っていました。
そして春に即参加希望を出して「いざ参加じゃー!」と思っていた矢先
雨で電車が運休☔Web視聴に変更となりました🙃

ただ、講演はきちんと聞いたので(6単位取ったよ)、私が学んだことや思った事と書いていきます。

抗凝固薬と降圧剤を服用している患者に聞くべきことは?

抗凝固薬+降圧剤の処方を見ない日はありません(がち)。

抗凝固薬代表例を挙げるとすると
・イグザレルト(リバーロキサバン)
・リクシアナ(エドキサバン)
・エリキュース(アピキサバン)
・ダビガトランエテキシラート(プラザキサ)
・ワーファリン(ワルファリンカリウム)

などです。
(降圧剤は省略)

よく見ますよね。

これらが処方された時、みなさんはどんなことを患者さんに聞きますか?
新人の私は
「歯磨きしてて血止まりにくいとかないですか?」
「けがには中止してください」
「血圧どのくらいでしたか?」
「ふらつきとか突然の激しい頭痛とかないですか?」

程度です…。

もし併用薬に抗不整脈薬や骨粗鬆症の薬があれば
低血圧や動悸によるめまい・ふらつき、転倒からの骨折、頭を打ってしまうと脳出血…
くらいまでは考えます。

しかし、これだと一番大事なことがまだ聞けていないんです。


それは【転倒歴】です。
抗凝固薬使用中の患者においては、転倒リスクではなく実際の転倒歴が大出血・死亡率と関連していたとの報告がありました。

つまり
「転倒したことはありますか?」
とズバッと聞くことが大事なんです。
高齢者は自宅で毎日同じような生活を送っていることが多いです。
転倒したことがある人はまた転倒します。そして脳出血…。

皆さんも曖昧な感じで
「転びそうになったことはありますか?」
ではなく
「転倒したことはありますか?」
と聞くようにしましょう。

店舗内のOTC医薬品って全部把握してる?

2024年度(今年度)の地域支援体制加算の要件に追加されたのが、
「健康サポート薬局と同様のOTC医薬品48薬効群の取り扱い」
です。
うちの薬局でも春頃に企業の方が”OTC48”と題して資料配ってくれたなーという印象です。そして揃えました。

疑義解釈でもありました👇
(問)地域支援体制加算の施設基準において、要指導医薬品及び一般用医薬品 の販売は、「48薬効群の品目を取り扱うこと」とされているが、48薬効群の 医薬品全てを薬局で備蓄しておく必要があるのか。
(答)そのとおり。購入を希望して来局する者の求めに応じて、適切な医薬品が 提供できるよう、薬局に必要かつ十分な品目を常備している必要がある。

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/iryo_shido/000328786.pdf

でも正直どんな薬効でどんな種類のどんな薬置いてるかわからーーん!!
自分でも、これは、、まずい状況だなと、、、思いました(後回しにしてた)。

そしてせっかく薬局のスペースを使ってOTC医薬品置いているのに
”うちの薬局にこんな市販薬売ってますよ”
と宣伝していないのがもったいなさすぎると思いました。

「OTCあんま買う人いないな~」
「やっぱドラッグストア行っちゃうか~」

なんてバカな考えでした。(事務さんが頑張って取った登録販売者の資格もあまり活きていないことも感じていました。)

そもそもなにが置いてあるかわからない店に、わざわざ買い物をしに行くわけがないじゃないか!(笑)

まずは、薬局のOTC医薬品の販売実績を調べたり、患者さんにどんな市販薬が置いてあるとありがたいかのアンケートを取ったり、チラシや薬局のHPでこんな薬が置いてあるよと行動することが必要だと思いました。

ま、結局これをやるかやらないかは自分次第なんですけどね…🙂

まとめ

01:抗凝固薬+降圧剤を服用している患者には転倒歴を聞き、バリアフリーの有無や必要性について説明する

02:薬局にどんなOTC医薬品が置いてあるかを周知してもらうよう行動する

大きくはこの2つについて学び・気付きがあったので共有します。
(腎機能検査値の処方箋への記載の必要性、医薬品供給不安定の対策、風邪の定義と市販薬による対処法とかもっともっと面白い内容もあったけどね✨)

ご覧いただきありがとうございました。

前回の投稿した
【糖尿病治療薬について💊】
はこちらから👇



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