「アホのスイッチ」
書こうと思った時に書く。撮りたいと思った時に撮る。食べたいと思った時に食べる。最後のは真似してはいけません。私みたいになりますよ。
今回は私が師と仰ぐカメラマンから教わった
ポートレートを撮る際に意識すること3選をご紹介。
①ポートレートは表情が8割
②モデルの表情はカメラマンの80%
③アホのスイッチ
これを最初に教わってよかったなと本当に思っている。
①ポートレートは表情が8割。
どんなにいい衣装、ロケーション、ポージングがビシッと決まっていてもモデルさんの表情が死んでいたらそれはもう目も当てられない。では、どうやっていい表情。求める表情を引き出すのかってのはポートレートを撮る全カメラマンの永遠の課題よね。
表情以外のことが揃ってようやくスタートみたいなところある。
②モデルの表情はカメラマンの80%
撮りたい表情があるならば、カメラマンもその空気感に入り込み、モデルと感覚を共有せよ。たとえば、めっちゃ笑わせたいならお前はその上を行くぐらい楽しそうに笑って撮れって教わった。
冷静な顔して「はい、笑ってー。」なんて愚の骨頂。それでお前は笑えるのか?と。無理して作った笑顔を撮って、それで満足ですかと。
笑顔が撮りたいなら、まず笑わせろ。そういう表情になる空気をカメラマンが作れ。作れないなら諦めろ。
逆に、すごくしっとりした表情や悲しげな表情撮りたいのに、めっちゃ明るい空気で撮ろうとする人も結構いて。「あー!その悲しげな感じいいっ!最高ぅ!」いやいや、そんなアゲアゲなテンションで声掛けしたらせっかくの空気が、、、。と撮り終えてから「もう少し抑えてみましょか。」そう伝えたりも。
撮りたい表情に合わせた空気作り。その為に私はアホのスイッチを入れる。
③アホのスイッチ
空気を作れと言われても人には羞恥心ってものがあり、特におっさんってやつは見栄っぱりな生き物でして。
でもね、モデルにはさせるんですよ。人通りの多いところでポーズ取らせたり。それ、ズルくない?と、師匠に何度も言われた。
だから、私は原則「自分が出来ないことはモデルさんにはさせない」を信条としている。撮影場所を決めたらば「ここではこんな感じでお願いしたいんですよね。」と、自らポージングをあれこれやってみせる。たとえそれがキュルルン♪でテヘペロ♪であったとしても。
まず自分がやってみせる。その為にアホのスイッチを入れる。アホのスイッチ。それはカメラの電源スイッチ。
一度、それをONにしたのなら恥ずかしさなどかなぐり捨て、撮りたい写真に向かってモデルと二人三脚!アホになれ!モデルと一緒に笑い!泣き!時には怒り!時には萌えポーズも取れ!そんな感じでやっとります。
あくまで横浜の片隅で細々生きる、いちカメラマンの生き様であり、推奨するものではありません。実践された際に生じたトラブルなどについて一切責任を持ちません。あしからず。
なんですと!?お気持ち感謝します!!