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菊名のBARに面接に行ってみた

※200x年ごろのお話し

君はヘキサゴンファミリーになる覚悟はあるか?
当時学生で一人暮らしをしていた私は、やむをえずアルバイトを探すことになったことを覚えている。
授業が終了した後の時間にアルバイトをすることにした。一応学生なのでアルバイト中心の生活はまっぴらごめんだ。

場所


※かなり昔の記憶なので場所は曖昧です。

志望動機

もちのろん、学生のアルバイトは学校が終了した時間から終電までの時間の間に働くのがベター。

この時間で学生OKのアルバイトの代表といえば、居酒屋である。

「みんなが仲間!休日はアルバイト仲間とワイワイ楽しく遊んでます!」

「優しい店長がお出迎え!アットホームな居酒屋で一緒に働きませんか?」

「内気な僕が、職場で彼女ができました!アルバイトして良かった〜!」

私はこんな職場環境はごめんだ。

ちなみに経験上アットホームを謳う求人情報は、陰キャな方は飛びつきたくなるがしっかり考えた方が良い。

陰キャがこのような求人に飛びつきたくなる傾向として、アットホーム⇒人が少ない⇒ワイワイしていない⇒陰キャな僕でもできるかも。

というような発想になりがちだが、決してそうではないことをよく覚えてほしい。

少人数の場所ほど、人と人の距離が近い傾向にあるので、ガッと懐に入られるのが苦手な陰キャは敬遠したほうが良いだろう。

話は逸れたが、学生のアルバイトは居酒屋が多く占めている。居酒屋で働くならオシャレな方が良いと、同じような時間帯で求人を出していた菊名のBARに応募することにした。

面接

店が開店する前に面接をすることになった。

「いらっしゃい」
「良くきたね」
店で迎えてくれたのは、夫婦水入らずで経営しているよう・・・
まさにアットホームなBARだった。

求人雑誌ではそのような情報はなかったはず・・・
まずい・・まずいとこに来たぞ・・

早速面接がスタートする。

面接内容

* 志望動機
* 出勤日数、出勤時間
* 将来何がしたいか

面接というよりかは面談だ。夫婦と私が開店前の静かな空間で和気あいあいと話をする。

本当に嫌だ。このファミリー感が。

アットホームな職場とはそういうことだ。ファミリーの一員にならなければならない。
今回の場合で言えば、夫婦の子供を演じてようやく一員となれる。

「goochくん、結婚式のスピーチをお願いしたいがどうかね?」
この先そんなことがあっても不思議ではない。
撤退だ・・このアルバイトは撤退・・・勇気ある撤退・・・

面接結果

面接という名の面談はかなりの手応えがあったが、わたし自身働きたいかといえばNOだ。
他のアルバイトを探している途中、アットホームなBARから連絡がはいった。面接を受けてから3日後のことである。

「ごめん、出勤日数が合わないので今回お見送りとさせてください」

私は電話でその言葉を聞き、内心ホッとした気持ちになった。

これで良い、スッキリした気分で違うアルバイトを探せる。

その後

その後のわたしはというと、アルバイトを探し、スロットを打ち、学校は起きれたら行くような生活を送っていた。

プルルルル・・プルルルルその時一本の電話が鳴った。元住吉のゲオでCDを探している途中だった。

「覚えてる?」
「この前店に来てくれありがとう」

なんとまたアットホームなBARから電話が来たのだった。

「やっぱり週2日でもいいから、働いてくれないかな?」

甘ったるい声でBARの奥さんは言う。

「無理かな〜?どうかな〜?」

私は一瞬悩んだが、甘ったるい声を出されても、奥さんの顔はわかる。声ほど美人でもなければ、若くも無い。わたしは生粋の面食いなのだ。

結果

ご丁寧にお断りしました。

まとめ

私が思うアットホームな居酒屋系の特徴

* スタッフ同士の距離が近い傾向にある
* トップダウン傾向にある(パワー系店主だとキツイ)
* アイラブ職場
* 常連のお客さんとも仲良くワイワイ

このような特徴があるのと思うので、陰キャの方は気をつけましょう。

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