5/19 出来事 家が水浸しになりそうになった話

家に帰って洗面所に入ったら突っ張り棒が落ちていた。
ショックだった。
バージョンアップを加えたばかりの突っ張り棒だったからである。

…というのも、今までは突っ張り棒の上に服を雑多にのせていたが
GW中に家の中を整頓した関係で小さめの衣装ケースが5個余った。
これを突っ張り棒の上に乗せたら使い勝手がよくなるに違いないと閃き
この前の在宅勤務中にあーでもないこーでもないと云々唸りながら改良設置した代物なのである。

おそらく衣装ケースの重みに耐えられなかったのだろう。
2段構えだった突っ張り棒は上段が落ち、その上段の重みで下段も外れていた。
大きな音を立てて落ちたに違いない、お隣さんはびっくりしなかっただろうか、と心配していていると、なんと!床に水たまりができているではないか‼

この突っ張り棒は洗濯機の上にあるのだが、落ちたタイミングで
洗濯機用の蛇口にもひっかかり、その衝撃で蛇口から水漏れがしていたのである。

一体いつから水漏れしていたのか…お隣さんより階下の住人の心配をせねばならない…そして床の水たまりをどうにかせねばならない。

やることといえば、床の水を吸収力の高そうなタオルで拭き取ることだが、貧乏性のため、一番手近にあったおろしたてのタオルを使うことに躊躇して余計な時間を費やしてしまう。
結局時間を無駄にして目の前のおろしたてタオルで拭き取ったが、水は洗濯パンが大分受け止めてくれていたらしくそんなに量は多くなかった、よかった。

さて次は水漏れ発生源の蛇口をどうにかしなければならない。
とりあえず蛇口を閉めたいと思って蛇口に触れるが
突っ張り棒が干渉していて蛇口が回らない、それどころか少し触れたのが原因か水の漏れる量が多くなってしまった。
さっきまで「ポタ、ポタっ」という感じだったのが「ポタポタポタ」になっている。
しかし床はもう拭き取ったし階下の住民にも迷惑はかけられないので床はもう濡らしたくない。
結果的に左手でそのあたりにあった容器を持ち水を受け、右手で突っ張り棒を直すという体制になった。
しかし片手での作業は骨が折れるうえ、なぜかポタポタの量が早く、多くなってきている…

まずい…どうしよう…

この間いろいろな妄想がよぎる…

このまま水が止まらなかったらどうしたらいいのだろうか…どこに電話したらいいのかわからない、水漏れ雨漏れなんて私には縁遠い話だと思ってよくポストに入っているマグネットはすべて捨ててしまっている…しかも水関係の修理は岩井さんのエッセイでも法外な金額を請求されたと書いてあったではないか…危険だ…この場合どのくらいの請求がされるのだろうか…

…と頭をフル回転させながら右手もせっせと動かし、衣装ケースをいくつか床に降ろすことができた。

ようやく突っ張り棒が動かせる状態になってきたぞ。

ここで気づいたが、実に「慌てているときあるある」な話であるが、私は最初の段階で蛇口を閉めようとしたとき、どうやら蛇口を開けていたらしい。

そりゃあ「ポタポタポタ」になるわけだと思いながら蛇口を閉め、家が浸水する事態からは免れた。

最後に残ったのは外れた突っ張り棒2本と行き場を失った衣装ケースだが、これをさぁ直そう‼という気にもなかなかなれず(そもそも重さに耐えられずに落ちたのだとしたら作戦変更しないとまた同じ結末を迎えることになる)今日のところはそのまま放ったらかしにしている。

洗濯機の上の空間はこんなに広かったんだなぁということに気づいた。


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