#9.簿記3 電子記録についての仕訳を理解しよう!
こんにちは!
今回は、電子記録債権についての仕訳方法をを中心に解説していきます。
電子記録債権といっても今は疑問だらけかもしれません💦
しかし、この記事を読み終わるころには必ず理解できるようになっているので気楽に最後まで読んでみてください
また、今回の記事は出来るだけ皆さんがすぐに理解できるような簡単な説明に仕上げているので、自分の時間をもっと作りたい!・表面上だけでも知っておきたいという人にはよりオススメの記事になっています。
電子記録についての仕訳を理解して、簿記3級取得に近づきましょう!
では早速始めていきます。
電子記録債権・電子記録債務とは
まず、電子記録についての仕訳方法を学ぶ前に理解しておいてほしい基礎知識について解説していきます。
電子記録債権とは、売掛金や受取手形などの資産で処理を行う際に、手形の問題点を改善した便利な取り引き方法になります。
電子記録債務とは、買掛金や支払手形などの負債で処理を行う際に、手形の問題点を改善した便利な取り引き方法になります。
また、この問題点を簡単に3つほど挙げていきます。
盗難・紛失の可能性
税金の発生
ペーパーレス問題
これらの問題点を改善したものが電子記録になります。
その他にも、電子記録で取引を行うことで、いくつか手形の問題点を改善することができます。
このようにして、手形から電子記録で取引を行うようになると多くの問題点を改善できます。
では、電子記録を使用して取引を行った時の流れについて簡単に説明します。
簿記の仕訳では使用しませんがいざ実践の時に知っておくと便利な情報になりますよ!
簿記3級の取得を優先したい方がこの章は飛ばしてもOKな内容になります。
電子記録取引の流れ
電子記録の取引が発生すると、そこから発生方法として、
債権者請求方式と債務者請求方式の2つの方法に分けられます。
債権者請求方式
債権者側(支払いを受ける側)が債務者側(支払いを行う側)に請求を行うことを債権者請求方式と言います。
取り引きの流れ
→まず、取り引きが発生すると債務者側に発生記録を渡します。この時、電子債権記録機関を通じて譲渡します。
発生記録を受け取った債務者も受け取った譲渡記録を電子債権記録機関を渡すことで電子記録での金銭取引を成立させます。
また、お支払いは送金ですることがほとんどで、債権者と債務者の金融機関を通して債務者が債権者の口座に送金する仕組みになります。
債務者請求方式
債務者側が債権者側に請求を行うことを債務者請求方式と言います。
取り引きの流れ
→取り引きの流れに関しては、債権者請求方式の反対で、取り引きが発生すると債権者側に発生記録を電子債権記録機関を通じて渡します。
発生記録を受け取った債権者は電子債権記録機関に譲渡記録を渡して電子記録の発生を行います。
金銭的な取り引きは、債権者請求方式と同様なので省きます。
このようにして、取り引きが発生すると電子債権記録機関を通じて取引を行います。
ここまで電子記録についての知識が深まった上で次は、いよいよ仕訳について見ていきましょう!
電子記録の仕訳
では、本題の電子記録についての仕訳に入っていきます。
仕訳を行う際、まず理解しておいてほしい点が
電子記録債権は資産の勘定で
電子記録債務は負債の勘定で処理を行います。
ここを理解しておかないと仕訳ができないといっても良いほど重要なのでしっかりと覚えましょう。
私は、簿記について勉強するのがはじめてという方には少し理解が難しいのでは?と思います。
なぜなら、電子記録債権の発生なのにお支払いのための債権(売掛金)が資産の減少として扱うからです。
なので、この次に分かりやすく仕訳方法で解説するのでここからは「こうゆうふうにやるんだぁ」とだけでも読んでみてください!
少しわかりやすくするために例を挙げて説明します。
電子記録が発生した時の仕訳
問.ゴンべ株式会社は、A会社に対する売掛金(資産)100円のお支払いを電子債権記録機関で行うため、金融機関を通じて取引を行った。
解説
まず、売掛金の受け取りを電子記録債権で行う必要があるので売掛金は資産の減少として貸方に売掛金100と記入します。
次に、電子記録債権で取引を行うので、資産の増加として借方に電子記録債権100と記入します。
答え
(電子記録債権)100(売掛金)100
では次に、電子記録のお支払い・受け取りが終了した時の仕訳について解説していきます。
問1.ゴンべ株式会社は、電子記録債権(資産)100円についてA会社から普通預金(資産)に払い込みを受けた。
解説
まず、A会社から100円を普通預金に払い込みに来ているので普通預金の増加として貸方に普通預金100と記入します。
次に、電子記録債権での受け取りは終了しているので資産の減少として借方に電子記録債権100と記入します。
答え
(普通預金)100(電子記録債権)100
この仕訳のコツは取引発生時と電子記録によってのお支払い、又は受け取りが終了した時の仕訳を分けて考えるとやりやすくなります。
このコツをもっと丁寧に紹介していきます。
もっとわかりやすく解説!
先ほどにも少しお話したのですが、電子記録の仕訳を行う際に意識してほしいポイントが、仕訳を2つに分けて考えることです。
多分、仕訳になじみがなく理解できない場合、「2つにわけるってどうゆうこと?」と思った方も多いと思います。
どうゆうことかと言いますと、電子記録を使って取引を行う時は、
取引が発生した時に1回目の仕訳を
電子記録の払い込みや受け取りが終了すると2回目の仕訳を
行います。
このようにして、考えるとよりわかりやすくなるのではと思います。
では、取引が発生した時に1回目の仕訳を
電子記録の払い込みや受け取りが終了すると2回目の仕訳をするときのポイントについても教えちゃおうと思います。
取引が発生した時
電子記録債権が発生した時の取引の場合
→電子記録債権(資産)の増加として処理を行う。
電子記録債務が発生した時の取引の場合
→電子記録債務(負債)の増加として処理を行う。
電子記録の払い込みや受け取りが終了した時
電子記録債権が発生した時の取引の場合
→電子記録債権(資産)の減少として処理を行う。
電子記録債務が発生した時の取引の場合
→電子記録債務(負債)の減少として処理を行う。
このようにして、取引が発生した時は、それぞれ資産・負債の増加として処理を行います。
反対に、電子記録の払い込みや受け取りが終了した時には、それぞれ資産・負債の減少として処理を行います。
そうすることで仕訳スピードも効率も良くなります。
ぜひ仕訳が出てくると実践してみてください
まとめ
今回は、電子記録についてまとめてきましたが、理解できましたか?
はじめは、難しく理解するのに時間がかかるかもしれません。
しかし、私もそうでしたが、実践で行っていくうちに自然と覚えられていきます。
なので、できるだけたくさん実践をこなしていくことが重要です。
最後に、ここだけは抑えておいてほしい重要な点だけ紹介します。
電子記録債権は資産・電子記録債務は負債で処理を行う。
仕訳は、〇取引が発生した時・☆電子記録の払い込みや受け取りが終了した時の2つに分けて考える。
〇の時は、資産・負債の増加として処理を行う。
☆の時は、資産・負債の減少として処理を行う。
このポイントさえ押さえておくと仕訳についてはすごく理解しやすくなること間違いなしです。
今日はここまでです。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
これからもできるだけ皆さんが分かりやすいような記事を書いていきます!
では、次も頑張りましょう。