見出し画像

#18.貸倒引当についての仕訳を徹底解説!【簿記3級】

こんにちは!
今回は貸倒引当金の仕訳について中心に解説していきます。

貸倒引当金についての仕訳が分からない方も、今日で解消できます!

しっかりと貸倒引当金の意味や貸倒引当金繰入について実線で生かせるまでになれるよう学んでいきましょう!

また、今回話す内容は簿記3級についてです。
私は、簿記3級を3か月で取得しましたが、皆さんがより早く簿記3級を取得できるように分かりやすくポイントを押さえて解説していきます。

そして、今回の内容ですが、次のような疑問を解決しながら話を進めています。

  • 意味を詳しく知りたい

  • 貸倒引当金についての仕訳を知りたい

  • 勘定科目についてしっかりと理解したい

このモヤモヤする疑問をスッキリとさせて知識を増やしていきましょう!

この範囲は、効率よくできるだけ少ない時間で学べるので、最後まで読んで簿記3級取得を目指しましょう!

それでは始めていきます。

それぞれの意味を理解して全体を把握しよう

取引相手やお得意先の企業が債権や手形を返せなくなることを貸倒と言います。

仕訳において、取引相手やお得意先の企業から支払いとして債権や手形を受け取る際に、何らかの影響で返せない場合があります。

この場合に備えて、債権や手形の数パーセントのお金を用意しておくことを言います。

そして、また仕訳の範囲でも説明しますが、貸倒が当期に発生したのか前期に発生したのかによって貸倒損失の仕訳の行い方も少し変わってくるので少し頭に入れておきましょう。

そして、貸倒引当金とは、貸し倒れた時に備えてお支払いを受ける側が債権や手形の数パーセントをあらかじめ用意しておく金額のことを言います。

貸倒引当金は、その企業が貸倒れ金額を見積もって「このくらい貸し倒れに備えよう」と決定された金額を貸倒引当金として計上します。

仕訳においての貸倒引当金の求め方は、
債権や手形の期末残高×貸倒設定率なります。

なんとなく、全体の流れは把握できましたか?

では、ここから仕訳についての内容に入っていきます。

貸倒引当金についての仕訳を理解しよう!

仕訳を行うにあたってまずは、勘定科目について解説していきます。

勘定科目について知っておくことで、仕訳でどこに記入すればよいのかを迷わずにスムーズに仕訳を行うことができます。

なので、勘定科目をしっかりと理解して仕訳をする準備を完璧にしておきましょう!

勘定科目について理解しよう!

貸倒損失

取引相手が貸し倒れた場合は、貸倒損失として処理を行います。
この時に、貸倒損失は、費用として計上します。

貸倒引当金

取引相手などが貸し倒れた時に備えて余分にっ設定しておく金額を貸倒引当金として処理を行います。
この時の貸倒引当金の勘定科目は、ありません。

なので、覚えておくことは、貸倒引当金を設定すると貸方に記入します。

そして、貸倒引当金を繰り入れたということで借方に貸倒引当金繰入を費用として計上します。

貸倒引当金の仕訳については差額補充法という方法で処理をしますが、貸倒引当金を設定する際に決算日に設定しておいた貸倒引当金よりも期末残高の貸倒引当金の方が大きくなる場合は、貸倒引当金戻入として処理を行います。

この時、貸倒引当金戻入は収益として処理を行います。

貸倒引当金繰入と貸倒引当金戻入は、対立関係として、費用と収益で処理をすると覚えておきましょう!

ポイント
貸倒引当金は、勘定科目はなしで
貸倒引当金繰入は、費用として処理を
貸倒引当金戻入は、収益として処理を行おう!

では、仕訳に入っていきましょう!

例をもとに仕訳を理解しよう!

勘定科目を理解して上で実際に例を参考に仕訳を学んでいきましょう!

まずは、当期に貸し倒れた場合の仕訳です。

次の例を参考にしてみてください。
問1.得意先の取引企業が倒産し(費用)、売掛金(資産)100円が当期に貸し倒れた。

解説

  1. まず、売掛金が貸し倒れ、売掛金回収できなくなったので、資産の減少として貸方に売掛金100と記入します。

  2. 次に、取引相手が売掛金100円について貸し倒れてしまったので、費用の発生として借方に貸倒損失100と記入します。

答え
(貸倒損失)100(売掛金)100

ポイント
当期に貸し倒れた場合は、費用の発生として貸倒損失を計上しよう!

次に決算日においての貸倒引当金の設定についての仕訳です。

問2.決算日において売掛金の期末残高200円について貸倒引当金を3%設定する。(差額補充法)

解説

  1. まずは、貸倒引当金を3%設定されているので200×0.03=6になります。
    この時貸倒引当金が発生しているので借方に記入します。よって、貸方に貸倒引当金6と記入します。

  2. 次に、貸倒引当金の繰り入れ分を費用の発生として計上させるので、借方に費用の発生として貸倒引当金繰入6と記入します。

答え
(貸倒引当金繰入)6(貸倒引当金)6

ポイント
貸倒引当金を設定した場合は、貸倒引当金を貸方に、貸倒引当金繰入を借方に記入しよう!

最後は、前期に発生していた債権が貸し倒れた時の仕訳について考えていきます。

問3.得意先のA会社が倒産し(費用)、前期に発生していた売掛金(資産)100円が貸し倒れた。また、貸倒引当金の残高が10円ある。

解説

  1. まず、売掛金が100円貸し倒れているので資産の減少として貸方に売掛金100と記入します。

  2. 次に、貸倒残高が10円あるので貸倒損失を計上する前にある分すべて取り崩してあげます。
    なので、貸し倒れの減少として借方に貸倒引当金を10と記入します。

  3. 最後に、貸し倒れた売掛金の分と取り崩した貸倒引当金の残高の差を計上します。
    100-10=90で、90円分を貸倒損失として借方に記入します。

答え
(貸倒引当金)10(売掛金)100
(貸倒損失) 90

ポイント
前期に貸し倒れた時は、先に貸倒引当金を出来るだけすべて取り消してあげましょう!

まとめ

いかがでしょうか?

理解できたでしょうか?

これまでと比べて今回の内容は難しかったと思います。
しかし、ポイントを押さえて、なおかつ数をこなしていくと自然と仕訳を行うことが簡単に思えてきます。

また、今回の記事では仕訳の基礎の部分が学べるので応用にも対応しやすくなってきます。

では、今回の内容をまとめていきます。

それぞれの意味を理解して全体を把握しよう

貸倒れ→取引相手やお得意先の企業が債権や手形を返せなくなること

貸倒引当金貸し倒れた時に備えてお支払いを受ける側が債権や手形の数パーセントをあらかじめ用意しておく金額のことを言います。

意味を理解しておくことで、仕訳を行う際にスムーズにすることができます。

勘定科目を理解しよう


貸倒損失

貸倒損失として処理を行います。
この時に、貸倒損失は、費用として計上します。


貸倒引当金

勘定科目はなし。

貸倒引当金を設定すると貸方に記入します。
貸倒引当金を繰り入れたということで借方に貸倒引当金繰入を費用として計上します。

決算日、貸倒引当金よりも期末残高の貸倒引当金の方が大きくなる場合は、収益として貸倒引当金戻入を記入。

このように、勘定科目を理解しておくと仕訳で困ることが大幅に減少します

仕訳を行う上でのポイント

  • 当期に貸し倒れた場合は、費用の発生として貸倒損失を計上します。

  • 貸倒引当金を設定した場合は、貸倒引当金を貸方に、貸倒引当金繰入を借方に記入します。

  • 前期に貸し倒れた時は、先に貸倒引当金を出来るだけすべて取り消してあげます。

この3つのポイントを押さえて貸し倒れについての仕訳を完璧にしていきましょう!

今回も最後まで読んで下さりありがとうございます。

これからドンドン簿記について勉強をして資格に挑戦してみよう!
簿記3級取得に一歩前進!!

いいなと思ったら応援しよう!