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#13仮払金・借受金の仕訳について徹底解説!
こんにちは!
今回は、仮払金・借受金について解説していきます。
初めにこのような疑問や悩みを解決するような記事になっています。
そもそもの意味が分からない
コロナ機関で空いた時間を使って仕訳方法を知りたい
出来るだけ短時間でわかりやすく理解したい
このような疑問を解決していきます。
それでは、始めていきます
仮払金・借受金とは
仮払金・・・従業員の出張などの時に使用した交通費や宿泊費などの費用を大まかに計算して先にその金額を前渡しすることです。
借受金・・・内容が明らかでない不明の入金があった際に、使用する勘定科目です。
仮払金・借受金は次のように考えるとすごくシンプルで分かりやすくなります。
仮払金➡➡従業員に対する前渡し金
借受金➡➡内容不明の入金
では、この作業を実際に仕訳をして一緒に
仕訳について
まず初めに、仕訳に入る前に知っておかなければいけないことを説明します。
まず、仮払金を仕訳で使用する際には、資産勘定で処理を行います。
仕訳で使用する言語はそのまま仮払金でOKです。
なぜなら、仮払金は、前渡しとして従業員に渡した金額は後で実質的に帰ってくるからです。
そして、借受金を仕訳で使用する際には、負債勘定で処理を行います。
仕訳で使用する言語はそのまま借受金でOKです。
なぜなら、借受金は、入金内容が明らかになっていないため入金された金額を後で費用として計上する可能性があるからです。
仮払金 資産勘定 で処理
借受金 負債勘定 で処理
では、実際に仕訳を行いながら解説していきます。
実践で解いてみよう!
次の例を参考にしてみてください。
問1.ゴンべ株式会社は、従業員に旅費交通費として概算額100円を現金(資産)で前渡し(資産)した。
解説
1.まず、現金で従業員に前渡ししているので資産の減少として貸方に現金100と記入します。
2.次に、概算額による前渡しは仮払金が発生するため、資産の増加として借方に仮払金100と記入します。
答え
(仮払金)100(現金)100
では次に、内容と旅費交通費の金額が明らかになった場合の仕訳についてです。
問2.従業員が出張から帰宅し、前渡し金(資産)の概算額100円のうち、旅費交通費(費用)として30円使用したという
報告を受けた。残りの残金70円は現金(資産)で受け取った。
解説
1.まず、以前に支払っていた仮払金をすべてなくなったものとします。なので、資産の減少として貸方に仮払金100と記入します。
2.次に残金70円を現金で受け取っているので資産の増加として借方に現金70と記入します。
3.そして、旅費交通費として30円使用したという報告を受けたので、費用の発生として借方に旅費交通費30と記入します。
答え
(旅費交通費)30(仮払金)100
(現金) 70
*旅費交通費は、費用勘定として処理を行います。
このようにして、
取り引き直後すぐは、旅費交通費として計上するのではなく、仮払金の増加として処理を行います。
仮払金の内容とその金額が明らかになったときは、前渡し金(前払金)をすべて資産の減少として処理を行います。
では、次に、借受金についてです。
問3.出張中の従業員から当座預金(資産)に内容不明の入金(負債)10円があった。
解説
1.まず、当座預金に10円の入金があるので資産の増加として借方に当座預金10と記入します。
2.次に、内容不明の入金は借受金として処理を行うので、負債の増加として貸方に借受金10と記入します。
答え
(当座預金)10(借受金)10
問4.従業員が出張から戻り、内容不明(負債)の当座預金(資産)の入金10円は売掛金(資産)の回収としての内容だということが
判明した。
解説
1.まず、内容が明らかになったときには、以前の借受金10円をすべて取り消す必要があります。
なので、負債の減少として借方に借受金10と記入します。
2.次に、売掛金を回収(取引完了)したので、売掛金を取り消す必要があります。
なので、資産の減少として貸方に売掛金10と記入します。
答え
(借受金)10(売掛金)10
内容が明らかになったときには負債として処理をしていた借受金を取り消す作業を行いましょう!
このようにして、仮払金・借受金についての仕訳は、
取り引き発生直後はそれぞれの勘定の増加として、
取り引きの内容と金額の判明後はそれぞれの勘定の減少として処理を行います。
まとめ
いかがでしたでしょうか
理解できましたか?
今回のポイントを押さえて分かりやすく理解しましょう!
ポイントその1:意味をしっかりと理解しよう!
仮払金・・・従業員の出張などの時に使用した交通費や宿泊費などの費用を大まかに計算して先にその金額を前渡しすることです。
借受金・・・内容が明らかでない不明の入金があった際に、使用する勘定科目です。
ポイントその2:重要な点を押さえながら仕訳を行おう
まずはポイントを理解しながら進めていくと確実に仕訳ができるので慣れるまでは次のような事を意識して解いてみてはいかがですか?
仮払金を仕訳で使用する際には、資産勘定で処理
借受金を仕訳で使用する際には、負債勘定で処理
取引発生直後
step1.➡それぞれ仮払金・借受金の増加として処理を行います。
取引内容・金額の判明後
step2.➡それぞれ仮払金・借受金の減少として処理を行います。
step3.➡相手科目に正しい勘定に直して記入をします。
この3ステップを意識してもらうと仕訳が大幅にやりやすくなると思います。
ぜひ試してみてください。
このようなポイントだけでも押さえておくと今回の内容は、大丈夫です!
今回も最後まで読んで下さりありがとうございます。
次回は、立替金について解説していきます。
今日も簿記3級取得に一歩前進!!