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【Vol.12】私が目標だった海外駐在後に転職して妻の地元にIターンしたワケ

おはようございます!

今回はこのnoteの編集を担当している元記者・中尉の学生時代の友人に登場していただきます。

加藤さんは機械メーカーに8年ほど勤め、昨年退職。今はメガベンチャーに転職をし、奥さんの地元・埼玉県久喜市に住んでいます。

学生時代から目標にしていた海外転勤が実現できたにもかかわらず、なぜアラサーにして突如転職を決断したのか。それも、真逆の地元定住という生活を選んだのか。

今回はその辺りを深掘りしてもらいます。

●地元帰還のきっかけ

初めまして、加藤と申します。

本当なら「加藤」だけでなくtwitterのアカウントなどもここでシェアしたかったですが、このnoteのフォロワー数の大きさにビビってしまい、今回の記事では一旦匿名で進めさせてください。

僕は中尉くんと同じ東京の私大を卒業後、東京に本社がある大手の機械メーカーに入社しました。結果として約8年勤め、やりたかった仕事、主に海外事業を一通り経験することができました。

そして今は、埼玉の久喜という片田舎にいます。昨年、転職のタイミングでここに家を買いました。当分はこの地で暮らしていくつもりです。

なぜ僕が海外駐在後に(妻の)地元に帰還して再出発を決意したのか。一言で言うと、家族との時間をもっと大切にしたいと感じたからです。家族にとっても、私にとっても長期的な視点で考えていくとそれが最善の選択だと思い、決断しました。

前職では国内や海外への転勤、出張続きの日々、そして通常勤務の日も朝7時前には家を出て、夜10時ごろ帰宅。仕事は順調でしたが、こんな生活だと同じ家で暮らしているはずの子供たちにもろくに会えません。

この前まで泣くか寝てるかしかできていなかった子供が声を発し、寝返りをし、ハイハイができるようになり、つかまり立ちをし始め、気づけばふつうに歩き出す。子供の成長はあっという間です。そして、その時間が戻ることはありません。

その過程をぶつ切りでしか見ることができず、あるとき、ふと「おれの人生、このままでいいのか」と感じました。

焦りました。

誤解を恐れずに言えば、仕事を優先した人生か、家庭に全振りした人生か。器用な人間ではないので、そのどちらかを選ぶべきだというような気がしていました。

有名な東証プライム市場のメーカーに入り、若手の頃は当然のように定年退職までこの企業に勤め続けると思っていました。転職活動なんて新卒で就職に失敗した人たちやめちゃくちゃ意識が高い人たちだけがするものだと思ってました。

しかし、家庭を持った僕の気持ちは、圧倒的に後者に傾いていました。

昨年、転職をしてリモートワークメインの環境になり、妻が希望していた地元帰還が叶いました。いまの生活を始めて半年ほどが経ちましたが、この選択をとったことに後悔は1ミリもありません。むしろ良かったと心底思います。

さて、長くなりましたが、これまでの経験、そしていまの生活で感じたことなどをまとめてみました。

特に家庭を持っていて同じような葛藤と向き合っているアラサー、アラフォー世代の方は多いと思います。

この話が皆さんにとって何かの参考になれれば幸いです。

●転職など全く考えていなかった若手時代

新卒入社後、最初の数年は営業部門に配属し、東京と地方を行き来する日々でした。そして5年目、希望していた東南アジアの支店への海外駐在が決まりました。

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