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「うわの空」なとき。
人の話を真剣に聞くことは、難しい。
たくさんの関係ない情報が頭に浮かんでくるから。
そして、抗うのも難しい。
会議中、堂々と、パソコンやタブレットを触っている人がいる。内職だ。人からどう見られているか関係ないんだろう。(注意しない上司も上司だが)
当然、意見を求められた場合は答えられない。
「○○さんは、どう思いますか?」
「え、、えーと。質問、もう一度よろしいですか?」と歯切れが悪い。
僕はこの状況に陥ることが嫌なので、他ごとは極力しない。聞いていれば何かのヒントになることもある。マルチタスクでの内職で、作業はそこまで進まない。
これって、人との会話も同じだ。
スマホを触りながらでは「あ、この人、俺の話きいてないな」と思われる。
実際、話の内容は入ってこない。それでは、せっかくの会話がもったいない。
うわの空を避けるのは難しい。けど、うわの空を意識をすれば、減らせられる。話を聞くのって、面白いと思える。
「あれ、この人、どうしてこの話を僕にしているのだろう?」
明らかに僕はアドバイスできそうにない事でも言ってくる。それは、「言ってもいいんだろう、この人なら聞いてくれるから」と思ってくれている。それって、なんだかうれしい事。
「今、うわの空ですよね?」って、見抜かれることは少ないと思うけど、ちゃんと話を聞いている方が、良い事が起こる気がする。ほんの少しの生産性より、今、目の前の人の話を聞く事って、結構大事だよね。
これって、ライブで早く帰る人にも似ている。
規制退場になると、帰るのが遅くなるだけ。それより、ライブが終わる前にソワソワしているのはとても勿体無い。
目の前にいる、演奏してくれているミュージシャンへの敬意もないし、その場その時に集中していない事が悲しい。
結局、ライブも帰る事もどちらも中途半端。なんだか後味が悪く、虚しい。
うわの空。
せっかく時間を使っているのだから、意味のある時間を過ごしたい。仕事であれば成長だし、ライブは非日常を目一杯楽しむこと。
今、ここを楽しむ。
意外と難しい。
意識しなければ、ね。