「僕はこうしたい」を持っている人。
職人さんと話す機会があった。建築関係の職人さんだ。住宅は、職人さんのバトンタッチで工事が進んでいく。
基礎屋さんがいて、大工さんがいて、内装屋さんがいて、外構工事の方々がいるイメージ。
ある大工さんの話。
「この仕事をして、次に入ってくれる業者さんが嫌な思いをしないか。逆の立場で考えて嫌なことをオレはしたくない。たとえ手間がかかっても」
きれいに掃除してから終わる、傷がつかないようにカバーをつける、といった些細なこと。でも、次の職人さんは気持ちがいいはずだ。「ちゃんとした仕事をしてくれている。このバトンを僕も次に繋ごう」と、いい循環が生まれる気がする。
この大工さんは言っていた。「たとえ、他の方がしなくても、僕はやっていたい」
人がどうとか、元請けがどうとか、他人と比べていない。確固たる「嫌なことをそのままにしている自分が嫌」という信念を感じる。こういった信念を持っている人は強い。そして、徐々に周りを巻き込む力がある。実際に僕も影響を受けた。
「信念を曲げている自分自身の事が嫌になる」この感覚はとてもよくわかる。僕も似ているところがあるから。こういう人と話すことは楽しい。ただ、楽しい。自分も頑張らないと、って思えるから。
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