終わりが大事
2月末で退職された方がいました。
とても熱心に仕事をされていて、回りからの信頼もある方でした。
(ちなみに理由は、ご家族の転勤で、苦渋の決断だったそうです)
退職後も、責任を感じ、担当者と連絡を取ったり
質問に答えていました。
そんな中、4月末に退職金の事で経営者に呼ばれたそうです。
PCの一部のデータが消えるということがあったようで
「このデータを消したのは、あなたですよね」
と、詰められたそうです。
冷静に考えればわかる気がしますが、
そんなことをしても、退職された方自身にメリットはありません。
しかも、それまでの働き方を見てわかるように、疑われるような
人でもありません。
その一言は、すべてを台無しにし、信用されていないと傷つけられることとなりました。
こういった一言が出る理由を想像してみました。(あくまでも想像です。本人に聞いたわけではないです)
・雇ってやっているんだから
・辞めていく=裏切り
・辞めていく人間には、何を言ってもいい
的な要素を、僕は感じ取ってしまいました。
(ご本人は、もっとやり切れない感情になったことでしょう)
「ピーク&エンドの法則」を聞いたことがあります。
ピークと、エンドが一番印象に残るというもの。
今回の件は、まさに「エンド」
最悪の終わりかた。
なにもいいことがない。
せめて終わりくらい。
最後くらい。
明るく離れることが、良好な人間関係には必要で、会社の印象を決定づけられる点でも、大事だと、経験できました。