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【ミニマリズム】海外駐在がきっかけで気づいた、ミリマリズムのメリット
海外赴任が決まったとき、日本から持っていける荷物は限られていた。
だから、「本当に必要なものは何か?」を考えざるを得なかった。
最初は単純に「物を減らすこと」に意識が向いていたけど、実際にやってみて気づいたのは、大事なのは“減らす”ことではなく、必要なものを必要な量、必要な場所に置くことだった。
ミニマリズムと聞くと「持ち物を極限まで減らすこと」と思われがちだけど、そうじゃなくて
僕にとってのミニマリズムは、余計な選択肢をなくし、ストレスを減らし、心を軽くすることだ。
持ち物が減って、選択のストレスも減った
たとえば、服。
こっちに来てから、仕事用の服はかなりシンプルにした。
Yシャツはユニクロのジャージ素材に統一。
色も2種類。無地の白と薄い青のみ。
アイロンいらずで、そのまま洗濯して時間がない時は乾燥機に放り込めばOK。
クローゼットの中は、服を折りたたんで積み重ねるのをやめて、すべてハンガーにかけるか、一段に並べるようにした。
これだけで、朝の服選びにかかる時間と労力が激減した。
クローゼットを開けば、すべての服が見渡せる。
「何を着よう?」と悩む時間がなくなり、朝の支度がスムーズになった。
持ち物の定位置が決まると、探し物がなくなる
ミニマルな生活を意識する前は、整理整頓が苦手だった。
でも、「3定(定品・定量・定位置)」を意識するようになってから、物を探すストレスがなくなった。
「3定(さんてい)」とは、製造業や物流業などで使われる整理整頓の基本概念であり、作業効率や品質管理を向上させるための手法である。
①定品(ていひん)
必要な物品を明確にし、不必要なものを排除することで管理を容易にする。
②定量(ていりょう)
適切な数量を決め、過剰在庫や不足を防ぐことで、無駄を削減する。
③定位置(ていち)
物の置き場所を固定し、一目で分かるようにすることで、作業の効率化を図る。
3定を徹底することで、現場の作業スピード向上やミスの削減につながる。
どこに何があるかがすぐ頭に浮かぶようになり、「あれどこだっけ?」と探し回ることがほぼなくなった。
しかも、整理整頓されていると、気持ちまでスッキリする。
心が乱れているときって部屋も散らかりがちだけど、逆に整理された空間にいると自然と落ち着くことに気づいた。
「2wayで使えるもの」を優先して残す
私はスポール系の趣味が多い。
登山、マラソン、筋トレ、ゴルフ、ピックルボール、サッカー。
それぞれのスポーツに必要なものは違うけど、兼用できるものは極力まとめるようにした。
たとえば、登山用のウェアを普段着としても着られるものにしたり、筋トレ用のウェアをピックルボールにも使えるようにしたり。
カバンも共通で使えるものに絞った。
こうすることで、持ち物を減らしつつ、趣味を思いきり楽しめる環境を作れた。
旅行や出張の準備が楽になる
持ち物を厳選し、定位置を決めることで、旅行や出張の準備も楽になった。
iPhoneのメモ機能を使ってチェックリスト化しているので、毎回「何を持っていくか」を考える必要がない。
必要なものを確認して、チェックをつけるだけ。
前回持って行ったけど今回は不要なものも、チェックを外せばすぐわかる。
もともと登山の影響で「必要なものだけを持ち歩く」意識はあったけど、それを日常にも適用した形だ。
本当にお気に入りのものだけが残る
こうやって持ち物を厳選していった結果、手元には本当にお気に入りのものだけが残った。
ただし、減らすことが目的ではないので、必要なものまで手放すことはしない。
逆に、多少高価でも本当に気に入ったものを選ぶようになった。
それが長く使えて、自分にとって心地いいものなら、結果的に無駄な買い物も減る。
ミニマリズムは「捨てること」じゃなく、「最適化すること」
海外赴任をきっかけに、持ち物を見直したことで、僕の中でのミニマリズムの考え方も変わった。
大事なのは、減らすことじゃなく、最適化すること。
・本当に必要なものが、必要な量、必要な場所にあること。
・余計な選択肢を減らし、ストレスをなくすこと。
・手元に残ったものを大切にし、愛着を持って使うこと。
これが、僕にとってのミニマリズムだ。
2025.02.16 gonshi