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東京大学 権藤智之研究室

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建築構法を研究する、東京大学権藤智之研究室のnoteマガジンです。 権藤智之研究室のHPはこちら http://gonlab.com/
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#木造

2021年3月12日HEAD研究会ビルダーTF主催 山口博之氏レクチャー

本稿は、2021年3月12日にHEAD研究会ビルダーTF主催で行われた山口博之氏(建築意思)によるレクチャーの内容を要約したものになります。 私が代表を務めている建築意思では、設計だけでなく施工まで手がけていて、工務店といった方がしっくりくるような活動をしています。私自身は、2001年に京都精華大学の建築専攻を卒業した後、設計事務所に勤めたことはなく、現場で大工修行をしたり、自分で小屋を造ったり、家具を造ったりして京都府で過ごしていました。その後、2006年に沖縄県に移住し

2021年2月24日木造構法小委員会 松本直之氏レクチャー

本稿は、2021年2月24日に開催された日本建築学会木造構法小委員会公開委員会における新任の松本直之委員による講演(研究・活動紹介)の内容を要約したものになります。 私はこれまで近代木造を対象に、特に左官技法との関係について、構造、構法の観点から研究をしてきました。最近ではそれに加えて、左官技法からのスピンオフのような形で、組積造や石造、煉瓦造にも関わっています。他にも、建築構法史に対する興味から、資料調査に基づく技術史的な研究にも取り組んでいます。今回は、現在取り組んでい

2021年2月24日木造構法小委員会 小見山陽介氏レクチャー

本稿は、2021年2月24日に開催された日本建築学会木造構法小委員会公開委員会における新任の小見山陽介委員による講演(研究・活動紹介)の内容を要約したものになります。 私はこれまで西洋建築史研究と建築設計との間を行き来してきましたが、構法への興味はずっと持ち続けてきました。そうした背景もあり、現在では建築構法史の研究と、構法的な視点からの設計活動の両輪で活動をしています。 構法的な視点からの設計活動としては、イギリスの設計事務所で勤務していた際にCLT建築の設計に関わった