建築生産マネジメント特論講義5──韓国の木造住宅、東アジアにおける住宅生産の展開
本稿は、東京大学大学院にて開講された権藤智之特任准教授による講義『建築生産マネジメント特論』を、一部テキストベースで公開するものです。
前回は構法システムの振る舞いを立体的に把握すべく、沖縄の戦後住宅生産史を分析した。今回は続けて、沖縄同様、木造建築生産が少ない韓国における構法システムのあり方を取り上げる。特に韓国が国を挙げて取り組む木造軸組構法の伝統住宅「韓屋(ハンオク)」振興政策の展開は、国家主導の構法システム構築の実例として注目に値する。
カバー写真:建設が進む韓屋