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ダービー考察『1枠有利について』+最終的な予想を追記しました

おはようございます!
今週はいよいよ競馬の祭典『日本ダービー』ですね!

今年も世代ナンバーワンの座をかけて、あらゆるホースマンの大目標であるこのレースに素晴らしいメンバーが揃いました。

そしてこれは競馬ファンにとっても同じこと。やっぱりダービーは格別ですよね。馬券も当てて気持ち良くレースを楽しみたいですね!

そんなダービーにおいて無視できない数字がこちら。

netkeibaさんのポストかから引用

過去20年の数字では圧倒的に1枠が優秀な数字になっていることです。ではなんでこのような数字になってしまうのでしょうか?

こちらをピッチカウントの観点から推察します。

【理由】どのタイプの馬が入っても不利になりにくいから

ここまで圧倒的に内枠が有利になってしまう理由の一つに、どんなタイプの馬が入っても不利にならない、ということが考えられます。先行、差し、ピッチ、ストライド、どういうタイプが来ても他枠に対してメリットが得られるからの好成績だという考えです。

では下の表を確認ください。

タイプごとに内枠と外枠での展開における有利不利の考察です。
まずスローの時は圧倒的に先行馬>差し馬ですし、基本的には瞬発勝負に優れるピッチ馬に有利となります。さらにスローになる≒隊列が固まり団子になるため外枠の馬は終始外を回らされる不利があることになります。そのため全脚質ともに内枠>外枠となります。

またハイペースの時には逆に差し馬>先行馬で、かつストライド>ピッチになります。ペースが速くなると隊列が長くなるのでスローペースの時ほどは内外の有利不利は発生しにくいですが、それでもきついペースを耐えるためには少しでもロスなく立ち回れる内枠のほうが有利となります。

ほぼ唯一といえる内枠が不利になる条件が『ストライド先行馬&差し馬』が入ってしまう場合です。スタートがあまり良くないため、外からかぶされて窮屈な競馬になってしまうからです。ただこれも東京競馬場の2400mという条件のおかげで、かなり不利が緩和されます。

ストライド先行馬が不利を受けるためには前述のとおり『外から他の先行馬にかぶされる』という状況です。これはつまり自分より速い馬がスタート後に抜いて行っているので、ペースが速くなっていることを示唆します。そうなってくると隊列は伸びやすく、その後も集団で団子になりづらく、結果としてはあまり不利を受けることにはなりにくいはずです。

またストライド差し馬が不利を受ける条件は全体的にスローの団子になってしまい、直線向いての瞬発力勝負という形です。これに関しては明確に不利ではあるのですが、外枠のストライド差し馬に対しては不利になりにくいです。というのも最後の直線では各馬横一杯に広がっての追い比べになるので、進路による不利が起きにくく、むしろ道中インを回っている有利のほうが働きます。またスローでの瞬発力勝負とはいえ、東京2400mというタフコースを回った後に600mの3Fロングスパート力が問われるので他の競馬場よりも持久力が要求されます。なので瞬発力に劣るストライド馬でもなんとかラストで伸びてきて馬券内に食い込むというくらいは可能なのです。

というわけで話をまとめると『どんな馬が入ろうとも、1枠の馬は買い得!』というわけです。もちろん、能力的に圧倒的に劣っている馬の場合は別だと思いますが、それでも他枠に対してのアドバンテージはあるはずです。

過去20年の1枠1番の人気と成績。

あと補足しておくと、ただの東京2400mではなくダービーという世代最高峰レースということが理由にもなっています。

①ほぼフルゲート18頭での多頭数戦
②ハイレベル戦でラスト3Fロングスパート必須

これらのことが毎年確実に起こるので、レースパターンが安定しやすいのも内枠有利を顕著にしている理由かと思います。

最終的な見解

さて前段では枠による有利不利を考えました。
ここからは最終的な見解に入っていきたいと思います。

この記事を書いている段階で1点大きな変更があったのが逃げ馬候補だったメイショウタバルの出走回避。これで誰が逃げるかわからなくなりましたが、果たしてペースには影響あるかといえば微妙。

メイショウタバルの単騎逃げのほうがペースが安定してしまう可能性のほうが高かったとも思えるので、めちゃくちゃスローになる可能性はそんなにはないと思います。外枠のショウナンラプンタ、エコロヴァルツはメイショウタバルの出足について行って前目を取れる枠だったのですが、そうではないならもしかしたら強めに出していくかもしれません。鞍上もサメカツ、岩田父と積極的なタイプなので無策で後方に控えたりはしないはず。そうなると外からかぶせる形で進出していくのでそこそこはペース流れるでしょう。そもそもが世代ナンバーワンを決めるレースなので、緩いレースにはなりにくいというのも前述のとおりです。

というわけで、差しストライド馬が一番狙いたいところ。

あと過去のレースから判断するには一番重要なのはなんといっても皐月賞でしょう。近年もほぼ皐月賞組がダービーで上位を独占。
ここ10年だと

・1着馬は(8/10)で皐月賞組。
他2頭はシャフリヤールとロジャーバローズで、シャフリヤールは超ハイレベル戦の毎日杯組。

・3着以内も(23/30)で皐月賞組
ワンツー決着は(7/10)、ワンツースリー決着は(3/10)となっています。特に今年は皐月賞がレコード決着となるようなハイレベル戦だっただけに、なかなか軽視はしにくいところ。

素直に皐月賞組を上位にとって考え、それ以外の路線は改めて検討といった形にしたい。

◎ ⑥コスモキュランダ
〇 ⑧アーバンシック
▲ ②レガレイラ
△ ⑮ジャスティンミラノ
(△ ⑬シンエンペラー)

本命はコスモキュランダです。
皐月賞ではジャスティンミラノに僅差の2着。2走前弥生賞ではシンエンペラーを下しており、これで2戦連続でシンエンペラーに先着しておりもはやフロック感はない。ピッチカウント的にはジャスティンミラノよりもストライドが伸びる持久力タイプで東京コース替わりと距離延長はプラス。

割り引く点があるとすればここまで使い詰めで来ているキャリアくらいですが、今回中5週空けてのローテーションなのでそこまで気にしすぎることも無いかと。

調教でも1週前に50.7(11.4)という時計を出しているが、ラスト1Fは過去最速の時計。追ってからストライド伸びるタイプなのでかなり成長にも期待できそう。

鞍上もモレイラ騎手からデムーロ騎手になって割引と思う人もいるかもしれませんが、ビッグレッドファーム×デムーロといえば2021年にオークスを勝ったユーバーレーベンが記憶に新しい。勝負所でタッグを組んでくるイメージは強く、器用さというよりも追う力のほうが重要そうな馬だけに相性は非常によさそうでこの乗り変わりは悪いとは思わない。

また皐月賞に話を戻すと、前半の通過が57.5、後半59.6で最終的に1.57.1というレコードが出ているため『超ハイペースのレースだった』と勘違いされることがあるが、あれはメイショウタバルが1頭暴走気味に逃げていただけであり実際のレースとしては2番手以下を見たほうが良い。おそらく8~9馬身差程度ついており、秒差にすると約1.5秒ほど。そうなると2番手以下は59.0くらいのミドルペースで進んで後半が58.1というむしろ後傾ラップのレースだったことになる。位置的には前にいた馬が有利ですし、内を走っていた馬のほうが有利なレースでした。ジャンタルマンタルが先に抜け出し、その外からジャスティンミラノ、シンエンペラー、コスモキュランダの並びで追いかけてきます。NHKマイルカップを圧勝したジャンタルマンタルが苦しくなり、そのあと何とかジャスティンミラノが苦しみながらも差し切っていますが、このときコスモキュランダはシンエンペラーをあっさりかわし、1着もあわやというところまで追いつめてきており内容としては一番強い

上述の理由からジャスティンミラノに対しても十分先着できる可能性はあるし、それでいて先着したアーバンシックやレガレイラに劣る6番人気なのは正直お買い得すぎる気がする。血統面や冠名コスモが嫌われたのかもしれませんが、血統的にも母系にSir Ivorを持つディープ系で東京コースは大歓迎だと思います。

さて長くなりましたが2番手以下についても。
2番手はアーバンシックです。この馬も皐月賞ではコスモキュランダより後方から、かつ大外を回してシンエンペラーを差し切って4着に来ているのでバイアスに逆らっていて非常に強い内容です。ストライドの伸びもメンバー随一でエフフォーリア、ソールオリエンスでかなわなかったダービー制覇を横山武にもたらす可能性は十分あります。ローテーション的にも余裕はあり、その点ではコスモキュランダよりも伸びしろも期待。追切でもラスト10.9という超抜時計を出しており状態面は非常に良い。

基本的にはこの2頭を中心に馬券を買いたい。

3番手にレガレイラ。
単純に皐月賞の内容だけだと逆転はどこまで?という気持ちはある。ストライドの伸びに関しても上記2頭には劣っている。
加点があるとすれば内枠とルメール騎手。ルメール騎手は相当強い思いでこの馬に乗りに来ており、しかも騎乗機会5連勝と絶好調。ジャスティンミラノとの比較では枠と騎手の思い分で勝負になると判断しました。

その次に皐月賞馬ジャスティンミラノ。
無敗の皐月賞馬で圧倒的1番人気になるのはわかりますが、皐月賞は展開の恩恵もあり、すべて出し切ってライバルに先着した感はある。人気ほど大きな力差はないし、距離延長に関しても大歓迎というタイプではない気がする。この馬が連逸することが一番馬券的にはおいしさはある。

次点でシンエンペラー。
ポテンシャルは間違いなく高いが、現状の比較では入着ラインの物差しというイメージ。折り合いがつきにくいタイプなので2400mという距離は正直不安のほうが大きい。すべてが噛み合えば上位とも戦えると思いますが、大観衆が押し寄せる舞台だけにその可能性が高いとは言えない。坂井騎手が継続騎乗でどれくらい修正してきているか。

印を回していない馬

さてここから先は未知の馬、皐月賞に出走していない馬について考えていきたいと思います。

まず1頭目にシックスペンス
3戦全勝でスプリングSを圧勝しておりポテンシャルは非常に感じる。そして鞍上は川田騎手。ただこの馬かなりピッチ回転の速いタイプで、前走のような中山1800mのスローペース瞬発力勝負を最も得意とするようなタイプ。皐月賞に出ていれば好走できていた可能性は高いが、ダービーで外目枠というのは決してプラスではなさそう。現状3番人気に支持されているが、正直買いたいという魅力には欠ける。

次にダノンエアズロック。2走前弥生賞ではコスモキュランダやシンエンペラーに完敗。この時はプラス18キロという馬体増で仕上げ不十分だったとも考えられますが、プリンシパルSを見てもダービーで通用するレベルのレース内容だったかと言われれば疑問。能力的に1枚劣ると思われるし、ローテーションも厳しい。モレイラ騎手が乗っているので好位から出し切る競馬に徹してくれるとは思いますが、ここも5番人気であまり買いたくはない。

ゴンバデガーブースはまあマイラーでしょう。距離延長でプラスになってきそうなイメージはなく、買いたくない。

しいて穴をあげるとすればビザンチンドリーム
皐月賞は大出遅れ。しかもどちらかといえば前残りの決め手勝負でほぼ出番なし。器用なタイプではないので東京コース替わりは歓迎ですが、まともに走ってくれるかどうかというタイプなのであまりピックしにくい。

馬券検討

現時点で買いたい馬券
① ◎〇の単勝
② ◎〇から馬連ワイド流し

これくらいですね。3連系はあんまり買いたくなく、買うとしても◎〇どちらかを頭にした3連単とかでしょうか。

それでは皆様、本日も楽しんでいきましょう~!

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