35mmフィルムのこと

50年ほど前に販売されたフィルムカメラが、若い人に人気だ。修理をすれば今でもちゃんと動くのだから。50年どころか60年、70年前のカメラだって使える。生まれたときからデジカメでしか撮影されたことのない、フィルムを見たことがない世代が、フィルムカメラを楽しんでいる。そのフィルムカメラの楽しみを阻んでいるのが35mmフィルムの高騰。今では1本700円ほど。数年前までは、フィルムは1本200円ほどで買えた。FUJIフィルムから、業務用のお値打ちなフィルムが販売されていたが、需要がないと生産は終了した。一時期Kodakも生産を止めていたが、35mmフィルムの生産を再開している。FUJIフィルムも業務用のフィルムの販売を再開して欲しい。そう願うフィルムカメラファンは多いはず。スマホを駆使する世代が、あえてフィルムカメラを使い、年配者と交流している。年配者は、デジタルカメラの便利さや仕上がり、失敗のない写真が撮れる、その場で確認できる…その世界に行ってしまうと戻ってはこない。その世代が手放したカメラを若い世代が楽しんでいる。
デジタルカメラは日進月歩で、機能や画素数はどんどん進化している。若い世代はあえて、オールドレンズを今のデジカメに付けて楽しむ。過去の遺物と新しいものをうまくシンクロさせる若い世代。昔は良かったと過去を懐かしむのは、若い世代ではないだろうか。
今販売しているデジタルカメラ、50年後に使えますか?フィルムカメラは、フィルムが生産されている限り、使えるはず。35mm業務用フィルムの再販を望むフィルムカメラファンは多いはず。再販してもらえないだろうか。きっと賛同してくれる若者は多いはず。フィルムメーカーさんいかがでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!