ちょっと思う事
葬送のフリーレンですが、アニメでは一級魔法使い選抜試験の2次試験が終わりましたね。
フリーレンvs複製体フリーレンの戦いも、色とりどりでド派手な魔法がバシバシ繰り出されて、しかもちょっとした一コマにあったゴーレムを動かす魔法をここでこんな形で使うなんて!と制作の方々のフリーレン愛が伝わり、感動しきりです。コミックス読んでるなって、縦巻きロールとかゼンゼのつぶやきとか、拾ってくれるのが嬉しいですね。
ユーベルvs複製体ゼンゼの所でふと思ったことがあります。ゼンゼの回想で、ユーベルに魔法防御を破った方法を聞いた時「布は切れるものなんだよ」と返されました。それについてゼンゼは「こいつはイカれている」と感じました。知性では分かっているのに感覚に従い魔法を構築した。もはや人として成立している精神状態だとは思えない、これは才覚の領域だ、と。このだいぶ後のお話に出てきますが、ヒンメルも同じような事をやってましたよね。知性ではなく感覚に従って動くって事を。
葬送のフリーレンは「魔王を倒した勇者一行のその後の物語」です。すごい偉業を成し遂げた人達なのに全然そんな風に見えなくて、でもちょいちょいすごい所をチラッと垣間見せる。頭では分かっててもそんな風に見えないとすごい人には見えないなあ。でも、アニメをずっと見てる人は、何か分かんないけどすごく面白いという感覚がありますよね。違うかもしれないけど、ユーベルやヒンメルのやってる「感覚」って、そういうことなんじゃないかと思います。ここの精度をめっちゃ上げると、物語の奥にある何かに気付けたらいいな。