GRACE Design m201 mk2を使って感じたこと
先日、GRACE Design m201 mk2というマイクプリアンプを導入しました。
導入理由としては、10年以上使っているDRAWMER1960が割と濁って聴こえるな〜と思い始めたので。
今までは、「良い感じのマイクプリやな〜。さすが値段が高いだけの事はある!」というアホみたいな感想だけだったんですが、コロナ渦になりミックス師を始めて沢山ミックスするようになってくると、録音においての音色というものが自分なりに見えてくるんですよね。
エレキギターのアンプから出る音色に関しては散々聴いてきて色々と試してきたので、ほんのちょっとの誤差も聴き取れるのですが、やはり録音物を扱う音楽制作となると耳のツボが違うというか。
私なりに音楽制作の耳も今まで以上に出来つつあります。
で、そんな中、もっと歪みのないクリアな音色のマイクプリが欲しいと思いまして。
そこで白羽の矢が立ったのが、「GRACE Design m201 mk2」というわけです。
主にアコースティックギター録音で使おうかなと。
エレキギターの録音は、今までと変わらず、DRAWMER1960を使うかもしれません。
なぜかと言うと、GRACE Design m201 mk2 は割りかしオーディオライクというか。
楽器の味感は薄めに感じました。
ちょっと音色の感じがRME製品に似ているかもしれません。
GRACE Design m201 mk2 はアコースティックギターの録音では余計な雑味が無いのでとても扱い易いです。
必要があれば、サチュレーター系のプラグインを掛ければ割といい感じになるかなと思っています。
そんなGRACE Design m201 mk2 を使用して、早速アコギ伴奏の歌ってみた作品がアップされています。
私がアコギ弾いてミックスしております。
こんな感じのサウンドですね。
課題としては、声よりもアコギの方が音色がパキッとしがちなので、それを如何に送られてきたヴォーカルデータと馴染ませるか?ですね。
コンプで音色作ると余計にカリッとパキッとしてしまいますし。
とは言え、音色の具合は大満足です。
録りの段階でここまでいけてたら、あとはミックスで調整できますからね。
あと、個人的に編み出したのが、GRACE Design m201 mk2 とDRAWMER1960 のブレンドです。
GRACE Design m201 mk2のラインアウトから、DRAWMER1960のラインインプットにいき、そこからオーディオインターフェースのラインインプットにいく流れ。
DRAWMER1960の真空管を経由するので、GRACE Design m201 mk2 の音の角が少しマイルドになります。
ちょっとNEVEや、APIやUAのプリアンプっぽさが出てくるような気がします。
また、DRAWMER1960 のコンプを掛け録りで使えますし。おすし。
そんなこんなで、これからごんさんスタジオでの主力となるであろうGRACE Design m201 mk2 。
まだ、歌ってみたアコギ伴奏の依頼が数軒ありますので、活躍してくれる事間違いなしです!
歌ってみたアコギ伴奏についてはコチラウェブサイトで確認できますよ!
最後まで読んでくれてありがとう御座いました。
ウェブサイトはコチラ。
追記
2023年5月に手放しました。
理由は、やっぱりNEVE系が好きということに気づいたからです。
憧れの女の子と付き合ったけど、結局は幼少期からお節介を焼いて来てた「めんどくせぇな〜」と思っていた幼馴染と最終的に付き合うストーリーの漫画的な。
あとは、私の出したいサウンドにするには結局、DAW上で何かしらの手を加えないと!となったので、それだとアウトボード使ってる意味も半減だなと思い。
短い使用期間でしたね。はい。