これから始める!左利きギタリストの為の入門書
こんにちは。ギターインストラクターの権藤佑です。
以前からうっすらと考えていた「左利きギタリストの為の教則本」を書こうと思い、まずはこのnoteに記していくことにしました。
理由としては後から編集できるというもあるのですが、手軽に読むことができるのでそうしようと思いました。
元々は本にできたらなと思いましたが、現時点の私には割とハードルが高いのでこのnoteという形をとりました。
いずれは、クラウドファンディングなどを利用して「完全版」を製本できたら良いなと思っております。
これから始める左利きギタリストが、安心できる情報を手に入れることができ、そして楽しんでストレスなく左利き用ギターが弾くことができたらなと思います。
ちょっとずつ更新していきますので、お手隙の際に見ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
**第1章**
左利きギタリストの世界へようこそ
はじめに
権藤佑の『これから始める左利きギタリストの為の入門書』へようこそ。
今回、「左利きギタリストの為の入門書」を少しずつ記していくわけですが、もちろん私も左利きでして、左利きのギター情報というのはあまりないんですね。
初めは知識0の状態から始めましたので、すごく苦労した部分もありますし、やっていきながら経験していきながら得た知識などもあります。
特に私がギターを始めた、1990年代は左利きギターの販売・情報がほとんどなく、そして周りには左利き用のギターを弾く人もいなくてとても苦労しました。
なので、この私の入門書が左利きの方に少しでも立てればと思っております。
ぜひ、これから左利き用のギターを始めようと思う方、そしてもうすでに左利き用のギターで練習をされている方、この入門書を見て練習していただけたらと思います。
今回制作しているこの入門書の内容は、主にこれからギターを始める、左利き用ギターを始めて半年以内の方を対象にした内容となっています。
1-1:左利き用ギターとは[通常(順張り)パターン・逆張りパターン]
左利き用ギターとは、文字通り左利きの方に向けて作られた(もしくは、改造された)ギターです。
The Beatlesの写真(権利の関係でここに貼れませんので、こちらのリンクからご覧ください)を見ると分かりますが、通常のギターを持つ向きとは左右反対の向きになっています。
その中でも、左利き用のギターというのは実は2パターンありまして、[通常(順張り)パターン]と[逆張りパターン](私が勝手に命名)があります。
通常(順張り)パターン
[通常(順張り)パターン]というのは、右利きの方が右利き用ギターを弾くのと同じように、左利きの方が弾くことができるギターを指します。
つまり、左利き用ギターも右利き用ギター同様、6弦(太い弦)が上にきて、1弦(細い弦)が下にきます。※右利き用のギターの左右が反対になったもの。
ですので、この通常(順張り)パターンは教則本を見るにしても、基本的には右利き用の方とさほど変わりはありません。
逆張りパターン
[逆張りパターン]のほうですが、こちらは通常の右利き用のギターをそのままひっくり返して弾くかたちになります。
つまり太い弦と細い弦の位置が通常とは逆になります。※弦の並びが上下反対になったもの。
通常ならば、太い弦(6弦)が上にくるのですが、[逆張りパターン]は右利き用ギターをそのままひっくり返すわけですから、太い弦(6弦)が下に来て、細い弦(1弦)が上にきます。
上の写真・動画・リンクは、右利き用ギターをそのままひっくり返してたパターンですが、なかには左利き用ギターに弦を逆に張るという方もおられます。
ダイアグラム表
コードの押さえかたを表記する手段としてダイアグラム表というものがあります。
コードの押さえかたを図で表したもので、どこを押さえればいいのかが視覚的に確認できます。
とても便利な表なのですが、左利きギタリストにとってはとても厄介な表になります。
どういうことかと言いますと、右利き用のギターを元に図面で表記されているので、左利きギタリストがその表を読む場合は、頭の中で左利き用に変換しなければなりません。
ダイアグラム表の見方
右利き用ギターの場合、1番上に位置する平行線から下に向かって順に、1~6弦を表しています。
また、下に記載された数字はフレットを表しています。
一方、左利きが右利き用のダイアグラム表を見る場合、
[通常(順張り)パターン]
上下の弦は同じなのですが、左右のフレット表記が逆になりますので、頭の中で左右入れ替える必要があります。
[逆張りパターン]
上下の弦、左右のフレットが逆になります。頭の中で上下左右入れ替える必要があります。
つまり非常にダイアグラム表は使いにくいということです。
逆張りパターンで有名なミュージシャンでいますと、甲斐バンドの甲斐よしひろさん、松崎しげるさんなどが挙げられます。
私が今まで出会ってきた、見てきたミュージシャンの中でも、数名逆張りパターンで弾かれている方がいました。
面白いことに、右利きの方が左利き用のギター[通常(順張り)パターン]をひっくり返して弾いている方もいます。
なぜそのようにするのかと聞いたところ、「頭を鍛えるため。ちょっと遊びで面白いから。」とのこと。
普段は右利き用でギターを弾かれているようで。中にはそういう方もおられると言うことです。
1-2:左利き用ギターを選択するメリット・デメリット
【メリット】
1.精神的安定
皆と同じように利き手でギターを弾くというのは、私にとっては精神衛生上とても重要なことでした。
私がギターを始めた時、[妹とお金を折半して買う・友達の家でもギターを借りて弾くことができる]という理由から、右利き用ギターを購入して使用していました。
利き手ではない右利き用ギターでなかなか思うように弾けないなぁと苦しみながら弾いている中、友達たちは利き手で自由に上手にギターを弾いています。
利き手ではないほうでギターを練習するのは明らかに上達について不利だ、一向に上達しないのは利き手でギターを弾いていないからだ!という思いが常にあったのです。
本当はただの練習不足なのですが。
ある事をきっかけに、約一年弾いた右利き用ギターを高校2年生の夏に思いきって左利き用ギターに改造しました。
右利き用ギターから左利き用ギターにコンバートすることで、[皆と同じスタートラインに立てた!!]、そのネガティブな思い込みが払拭され、気持ち的にも前向きに練習に取り掛かることができました。
個人的にはこの気持ち的な問題は相当大きかったです。
なんせ、私は栄養ドリンクを口に含んだ瞬間から元気になるという性格ですから笑
何かを始める時、他の人と同じ条件でスタートしたいと思うタイプの方は、左利き用ギターを使用することをお勧めします。
2.ピッキング(弦を弾く動き)の優位性
ギターを弾く際、左手の動きと右手の動きを掛け合わせて弾く事になります。
左利きギタリストにとって、左手はピッキングと言って弦を弾(はじ)く動き、右手はフィンガリングと言って弦を指で押さえて音程を変える動きをするわけですけども、やはり左利きが左利き用ギターを使用する意味はここにあると感じています。
極端な言い方にはなりますが、フィンガリング(弦を押さえて音程を変える動き)は奏法上素早い動きはあれど、針の穴に糸を通すようなシビアな動作は左程(さほど)ありません。
それに対し、ピッキング(弦を弾く動き)はほんの少しの力の入れ加減や、手首・腕の動かすスピード、手首・指先の角度、肩~腕から指先への動きの連携などなど、たくさん意識することがあります。
これらの動きや意識を利き腕でない右手でやるには、相当な練習や意識改革などが必要になってくると感じています。
注)完全左利きの私、権藤佑の私見でですので、両利きや右利きの矯正が入った方はまた違ってくるかとは思います。
3.ギターの向きが逆になってかっこいい
やはり左利きの醍醐味としてはこれじゃないでしょうか!
ギターやベースなど、自分以外のパートはネック(ギターを弾く時に手で握る部分)の向きがステージに向かって右に向いているのに対して、自分の持つギター(ベース)は向かって左を向きます。
ですので、ステージに立っている自分達をお客さん側から見たときに、ネックの向きが自分以外とは反対方向を向いているわけです。
これがカッコええんです!
左利きがステージに立つ位置によっては、ギターやベースそれぞれの向きがお互い外を向いているパターンと、内側を向くパターンがありますね。
個人的には、ネックの向きが外を向くほうが好きですが、頭脳警察のPANTAさんは内側を向くのが良かったそうですね。元メンバーの方から聞くところによると。
左利きの大きなメリットとしてはこのあたりでしょうか。
ほかに「これがあったぁ!」というのがあれば追記しておきます。
左利きのギタリストが在籍するバンドを貼っておきますね。
BUCK-TICK / 「惡の華」ミュージックビデオ
Eric Clapton 21 April 2023 Budokan, Tokyo
Eric Gales - Somebody/Smokestack Lightining - Sail Away Show - KTBA Cruise 2019
【デメリット】
さて、左利き用ギターを使用する際のデメリットを挙げていきたいと思います。
この箇所を読んで、「やっぱり左利き用で練習するのや~めた!右利き用ギターで練習しようっと!」とならないでくださいね!
デメリットを事前に知っておくことで、壁にぶつかった時のショックを少しでも和らげる効果がありますので、しっかり読んでもしもの時に備えておいてください。
インフルエンザワクチンを打っておけば、インフルエンザに罹っても症状が軽度で済む的な感じです。
それでは、1つずついってみましょう。
1.そもそも左利き用ギターの数が少ない
本当にコレなんです。右利き用でかっこいいギターがあっても、その左利き用は生産されていない事がよくあります。
私が高校生~大学生の時に欲しかったモデルはことごとく左利き用がありませんでした。
こればっかりは左利きである自分を恨みましたね。
まずは高校生の時。
L’Arc~en~Cielが好きだったので、ギタリストkenちゃんモデルが当時欲しいと思った事があります。
金銭的な事(高校生にはやや高い8万5千円位)や、メーカーに問い合わせるという知識も無くどう足掻いてもkenちゃんモデルの左利き用は無理だったので、高校2年生の時にお年玉と親からの+αでフェルナンデスのFR-55というモデルを購入しました。※人生2本目のギター。
大学生の時
SIAM SHADE(シャムシェイド)というバンドにどハマりしていたので、ギタリストDAITAの愛用するTom・Anderson(トム・アンダーソン)というメーカーのギターが非常に欲しかったのです。
ですが、金額的に手を出せない(当時で60万円位)のと、左利き用が当時レギュラーラインになかったので断念。
代わりに、Schecter(シェクター)というTom・Andersonに似たギターを購入しました。
このSchecterは、イシバシ楽器心斎橋店に右利き用が置いてあり、店員さんに「これの左利き用ってできますか?」と尋ねたところ、左利き用も大丈夫とのことなので購入した経緯があります。※人生4本目のギター
というように、「あ、これ欲しい。頑張ってお金貯めるか!」だけで済まず、店員さんに訊いたり、別の楽器屋さんで問い合わせたり、自分で調べたり色々なことが複合的に絡んでくるのです。
いまは多くの楽器屋さんでも左利き用のギターの取り扱いが増えましたし、各メーカーも左利き用ラインナップが増えてきたのでかなり左利きに優しい世界になってきたように感じます。
2.同じモデルでも左利き用のほうが値段が上がる
ギターメーカーの多くが、右利き用に比べて左利き用ギターは少し値段が上がります。
私が高校生の時に購入したフェルナンデスFR-55は定価¥55,000(当時)なのですが、左利き用は20%金額が上がり、定価¥66,000になっていました。
また、大学生の時に購入したSchecter(シェクター)EX-Vは、定価¥36,000[D-Tuna搭載モデル](当時)のところ、こちらも同様に20%価格が上がり¥432,000でした。
楽器屋さんの店員さんに聞くには、Fender(フェンダー)に左利き用をオーダーすると20万円上乗せと言ってました。
このように、多くのギターメーカーが何割かチャージアップになっています。
ですが、もちろん左利き用もチャージアップなしで右利き用と同じ値段で販売しているメーカーさんもありますので、気になる方は一度お店で確認してみるといいなかと思います。
3.楽器屋さん、友人宅、ショットバーなど出先で弾けない、もしもの時に借りれない
[楽器屋さんでの不便]
楽器屋さんで気になる機材があった時は「試奏」と言って、お試しで機材を弾かせてもらったりするわけですが、その試奏時に必ずしも左利き用ギターがお店にあるわけではないのです。
その場合は、右利き用ギターをひっくり返して試奏することになります。
購入しようかどうか?を自分の中でジャッジする為の試奏なのですが、思ったようにギター弾けないので機材の感じがイマイチよくわからない。
これは買いなのか?という悩める時期がありました。
いまは、右利き用ギターをひっくり返しての試奏も問題なくできます。
[友人宅で弾けない悲しさ]
学生時代、学校の帰りに友人宅に皆で寄ってゲームしたり音楽聴いたりおしゃべりしたりというのをよくやっていました。
友人の多くは自分の部屋にエレキギターが置いてましたから、それを皆代わり代わりに弾いたりするのです。
各々、いま練習している楽曲を弾いたりと。私自身も練習している曲があったりするのですが、当然、右利き用ギターは弾けないからジッと見ているだけでした。
[弾きたいけど弾けない]
ショットバーでも同じような事がありました。お店によってはアコースティックギターが置いているお店もあったりして、友人が「マスター!触らせてもらってもいいですか?」なんて言って、チェンジ・ザ・ワールド/エリック・クラプトンをつま弾いたりするわけです。
もう、そのつま弾く姿が渋いのなんのって。
当然、左利き用しか弾けない私はその光景を見ているだけしかできませんでした。
[もしもの時に借りれない不安]
高校生の時に初めてライブハウスに行って友人のライブを観た時に、出演者の一人が弦を切ってしまい、急遽、別の出演者さんからギターを借りて一旦中断したライブを再開させていました。
それを見て、「待てよ?将来、自分がライブする時に弦が切れてしまったら、誰にも借りることできないぞ?」という不安が頭をよぎりました。
そうなのです。
ライブに出演する際、左利きのギタリストが2人以上いるなんていう状況は10年以上ライブ活動してきた中では1回しかありませんでした。
つまり、ライブ本番中に自分のギターにトラブルが起きると完全にアウト!ということになるのです。
ですので、ライブには弦が切れても対処できるように、サブギターも持っていっていました。
ですが、そのサブギターの出番は一度もありませんでした。
4.オーダーできない場合がある
2005年頃の話なのですが、当時やっていたバンドで7弦ギター(通常のギターは6弦)を使おうという話になったのです。
左利き用の7弦ギターは当時はほとんど売っていなかったので、せっかくだから良いもの持ちたいからオーダーしようかな?という流れになりました。
そこで、よく利用している楽器屋さん経由で、私の希望するギターメーカーに左利き用の7弦ギターの見積もりをお願いしました。
数日後、楽器屋さんから電話がかかってきて、「すみません。メーカーから返事が来たのですが、クラフトマンに左利き用を製作したことある人がいない為に、左利き用は作れないとのことです。」と言われました。
その時に、やっぱり同じギターとはいえ、左利き用を作った経験がないと作れないんだ。と思った記憶があります。
恐らくですが、左利き用ギターを作った事がないというのですから、左利き用のネックやボディの木工用の型も当然ないはずですので、それも理由にあったんじゃないかなと思います。
いまはそのメーカーさんは左利きモデルも販売しています。
5.リペアマンによっては最適な左利き用ギターセッティングできない場合がある?
小見出しの通りなのですが、作業を行うリペアマンの多くは右利きですから、左利き用ギターに最適なセッティングができない可能性があるわけです。
ギターのセッティングをお店に持って行ってお願いした時に、「左利き用ギターは右利き用ギターと感覚が違うから難しい」と仰っていたリペアマンさんは過去に何人かいました。
リペアマンさんはギターやベースなど楽器を弾ける方が多く、自身の演奏する感覚(感触)も込みでセッティングしているからだと思っています。
例えば、『弦高の設定』とかですと、
弦高は○mmなど数値で調整すると思いますが、やはり各々ギターによって弾き心地など変わってきますので、実際にリペアマンが触って調整していく部分はあるかと思います。
その際に、左利き用をひっくり返して持って(逆張りパターン)の調整だと、6弦から1弦の位置が逆になりますので、弦高の感覚がわかりにくいという感じかなと思います。
とはいえ、今までお世話になったリペアマンさんから「あまりいい感じにセッティングできませんでした」と言われたことないですし(当たり前か\(´ω` )/)、毎回セッティングもバッチリに仕上げて頂いてますので、特に気にするところではないかもしれませんね。
6.『いいギターって何?』となる
楽器屋さんに行っても、友人の家に行っても左利き用ギターはほとんど置いていない為、自分のギター以外を試奏する機会はほとんどない左利き。
色々なギターを触ってサイズ感や音色、弾きやすさなどを体感するという機会が少ないので、楽器屋の店員さんや友人などが「このギターとてもイイね!」などと言っていても、何をもって[いいギター]と言っているのかが全くわかりませんでした。
使われている材木に関してもそうです。
「やはりボディーがアッシュだから音のレンジが〇〇だな~」とか、「指板がメイプルだから〇〇~」などと、木の特性について語っている方も知り合いにいましたが、当時の私にはギターは2本しか持っていなく、それ以外弾いた事がないから木の鳴りとか特性とか何をどう感じるのだ?という感じでした。
そういった『いいギターとは』の感覚を共有できないことに劣等感を感じる時期もありましたが、ギター弾いて20年以上経ってわかったことがあります。
多くのかたのギターに関する『いいギターって何?』の感覚は、各々のシチュエーションによる相対的な感覚ということです。
ですので、左利きの皆さん!
「あまりギターの本数弾いてきていないから、[いいギター]とはどんなギターを指すのかがわからない(泣)」と落ち込む必要(私だけかもしれませんが)はありません!
ご自身の中で、「あ、なんかよくわからないけど、このギターとても好き!」([良い]ではなく[好き]がポイント)と思える感覚があればいいのだと思います。
7.エフェクター経由してアンプに繋ぐ際、ケーブルが自分の前を通過する
左利きギタリストにとって厄介な問題の1つとして、ギター~エフェクター間の配線です。
通常、右利きギタリストのギターからエフェクターへの接続は、ケーブルが右から左に流れてアンプに向かいます。
しかし、左利きギタリストの場合、ギターへのケーブルの挿入箇所が左側にあるため、ケーブルはギター本体の左から出て、エフェクターの右側に挿入され、そしてエフェクターの左側からアンプに向かっています。
つまり、エフェクターと自分の間をケーブルがまたぐわけです。これは思った以上に面倒なのです。
一般的にエフェクターというものは、入力が右側にあり、出力が左側にあるため、どのエフェクターを接続しても、足元をケーブルが横切ることになるのです。
このケーブルの絡まりが煩わしい場合は、ワイヤレスを使うとケーブルの絡まりとはオサラバでき、非常に解放感がありますよ!
定期的にライブを行う方は、ワイヤレスの使用を検討してみるのも良いでしょう。
8.ギター貸し出しのお仕事ができないことがある
以前、左利き用ギターを使用しているという理由で、ギターを現地で貸し出しの仕事(まずはオーディションから)を受けることができないという事がありました。
具体的にどういうことだったかといいますと、知り合いのギタリスト経由で、東京ディズニーランドのショーで演奏するギタリストを探しているという話をいただいたのです。
まずはオーディションがあるとのことで詳細を聞いている時に、「ギターは自分のものを持っていっていいのですか?」と尋ねたところ、「東京ディズニーランド用のギターがあって、それを使ってもらうことになります」と言われました。
それで「それって右利き用のギターのみですか?左利き用のギターはありますか?」と確認したら、「右利き用のみ」とのこと。
左利きの私は、今回はちょっと難しいかもしれないと思っていましたが、
「ちょうどいま、東京ディズニーランドのショー用ギターを買い替えるタイミングなので、今使っているギターを改造して左利き用にまわす事ができるか確認しますね。」
と言ってくれたので数日待つことに。
ですが、やはり難しかったようです。
残念ながら、オーディションさえ受けることができませんでした。
お仕事によっては、こういう所で左利きがネックになる事があるのだなと思いました。
9.左利きである事は、自分の思っているより相手の印象に残っていない
左利きは少しくらいは自意識過剰になるものです(主観)笑
だって、マイノリティなわけですから。
そんな自意識過剰な私は、根拠もなく「左利きだから変に目立つ」なんて思っちゃってたわけです。
ところがどっこい、セッションに行っても大勢いる参加者の中のひとりである私なんて特に印象に残っているわけはなく、数ヶ月後、同じセッションに参加した時に、セッションホストの方に「はじめましてですよね?」なんて言われることよくあります笑
「左利きだからギターが上手いと思われているに違いない。でも、自分はそんな事ないのに。見てくれてる方の予想と現実が違ってて恥ずかしい。」みたいな事を勝手に思っていた時期もありました。
また、何度もお会いしてる方に「あ、左利きだったんですね。いま気づきました。」と言われることもよくあります汗
自分の利き手なんて、よくよく考えると相手にとっては特に気にするところではないんですよね。
野球選手で左投げとか左打ちの人見ても、「わぁ 左利きだ!この選手!」みたいな感情ないですし。私の場合は。
ですので、自意識過剰になる必要な無いんです。
もし私のように自意識過剰になっていて、左利きである事が逆に自分を少しばかり苦しめている節がある方。
「安心してください。そんなに見られていませんよ。」
本日はここまで。次回更新をお楽しみに!
【メンテナンス提携工房様】
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