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デジタルを使うか、デジタルに使われるか、それが問題だ。#protoout

少子高齢化・人口減少が決まっている日本の社会変化は、さまざまな面での工夫が必要となります。そのひとつとして、デジタル化が取り上げられ、推進されています。自身の仕事を通じて、人とデジタルの関係性を少し考えてみたいと思います。


1.私の仕事🧑

私は、長年小売り業界で人材育成に携わってきました。

 仕事を始めたのは、バブル崩壊前の1988年で、社会の羽振りは良く、すごく「派手」な時代でした。そのバブルが弾け、人々のマインドは外向きから内向きに移り、成長曲線は鈍化から衰退に移行してきました。

 その期間を人材採用・教育の立場から社会や会社を見てきたわけです。人材の採用活動に始まり、採用した社員の育成のための研修プログラムの立案・実行と既存社員の技術・知識向上、さらには、キャリアを見据えた個人個人のマインドの醸成に取り組んできました。
 近年では、採用・教育を統括する立場として、全体プランを組み上げる役割を担っていました。
 
 人を育てることの難しさと喜びを感じながら、自身のキャリアを積んできました。

 さて、直近ではその役割を退いて、新たなタスクにアサインされましたが、前任務については、「人材育成環境」について、もう少し首を突っ込んでいようと思います。上司からも「後進の育成は、わたしの課題であり、後進に人材育成に関しての情報提供を行い、視座を高めるようにして欲しい。」と言われています。 💦

■私たち組織のタスクは社員の成長を促す事

 私の所属するチームのタスクは、個人の成長と会社の成長を効率よく結びつけることです。組織論議になりますが、ケミストリーを狙うのか、シナジーを作るのか。結論を言えば、どちらも「あり」だと思います。

 いずれにせよ、人を育てるのは人であり、人と人のかかわりによって人は成長するという視点は変わらないのです。もちろん、教育や研修は、一朝一夕に成果が出るものではありません。コツコツ積み上げて行く事が大切です。一方で後回しにすると、ボディーブローのように効いてきます。

 従って、社員の直近の技術・能力向上と中長期の人材育成を会社のニーズと個人個人と希望を実現すべく日々悪戦苦闘しています。

  • 我がチームの構成

    • 統括本部長  取締役

    • 部長     2名

    • マネージャー 5名

    • スタッフ   9名

    • パート    1名

    • わたし    本部長付特命担当(新しいタスクに奮闘中)

■チャレンジングなリーダー👍

 組織リーダーは、新たな挑戦に関して寛容で後押しをしてくれます。去年と同じではなく、新たなエッセンスを入れることを求めるからです。常に前向きにポジティブで、潔い方です。物事を組織の立場と相手の立場から考え、最良の「解」を見出す努力は軸がブレる事なく、とても尊敬しています。

■我がチーム👍

 組織改編により大所帯になったチームですが、それぞれのメンバーの姿勢は素晴らしく、自分都合ではなく、従業員に合わせた視点を持っているメンバーです。その中には、自分が採用した社員もいますので、今までの成果も感じることが出来て、とても誇らしいチームです。

■期待のバディ👍

 中でも直近まで業務を共にしてきた社員(マネージャー)は、対話をする力が高く、状況を把握するため積極的に聴く姿勢を持っています。また行動力も高いので後継として期待しています。おおらかで、細かいところには気にせず、まずはやってみる姿勢に好感を持っています。

 何よりも、対話することに積極的であることは、人材育成において重要で、人に興味を持たなければ、人材育成はできないと思います。

💡ここからは、我がチームに伝えたいこと、そして「働くとは」について、感じることを記載します。

2.社会は人なり、人口減少は不安要素😓

 働き手不足が恒常化し、思い通りのサービスが提供できないケースが散見されるようになりました。大量生産・大量消費のモノ余りの時代の価値観から、内在的に充足感を求める価値観に変化しています。加えて、コロナ感染症のまん延に伴って、わたしたちを取りまく社会は大きく変化することとなりました。

■不安ばかりではない。ヒトの力が大事😀

 コロナ感染症と人口減少は、リモートの常態化と効率化をもたらしています。テクノロジーが進化し生活環境も改善されました。不透明で不安なところもありますが、進化は確実に感じることができます。
 その進化を享受するには、やっぱり使いこなすことが大切です。折角のお宝ツールが十分に活用されていないケースが沢山見られます。

■陳列ロボットのペッパー君はまだまだ先ですが🤖

 小売業において、陳列という作業があります。その自動化について話す機会が良くありますが、陳列の作業の中で一番難しいことは、箱から取り出して棚に並べることだそうです。
 それは、ひとつひとつ形状が違うことと、「顔」(業界用語ではフェイスといいます)があるからです。運搬については、すでに業界で実証実験しているので、荷物をカートロボットに置いて、配達先を指定すれば、所定の陳列場所まで運びます。(飲食店のネコ型配膳ロボットはすでに稼働いています。)
 そこからの陳列は、さすがにおしゃべりの少ないC3-POレベルではないと難しく、まだまだ人に頼ることになります。しかしながら、運ぶ時間が無くなると断然効率的です。

■○○さん3番通路の商品を3分40秒で陳列してください🤖

 あなたのイヤホンにAIから指示が出ます。💦
「〇〇さん、3番通路の商品を3分40秒で陳列してください。基本作業ペース1箱45秒で頑張ってください。」「それが終わったら、4番通路で商品が待機しています。」
 まさに現代版「モダンタイムス」の映画のワンシーンです。💦
テクノロジーの進化は日進月歩で、生産性の向上は企業の命題です。作業は機械に置き換えることは進んで行きますが、働くマインドは置き換えることはできません。

主要テーマは、巷で言われている通り「資本主義批判」「文明への警鐘」。ただし、ただ批判したり嘆いているのではなく、その中で「労働とはなにか?」の答えを提示している。

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■デジタルを使うか、デジタルに使われるか📱

 想像の一例ですが、データの分析から作業管理については、AI化は進化しており効率のよい動き方を設定すことが出来るようです。従って、このような組み立てを設定する役割を担うのか、設定された通りに遂行するのか、人の位置づけが2分されるかもしれません。

3.どっちも良いのではないか😀

 価値観は、人それぞれなので、一概に「使うか」「つかわれるか」「いいか」「わるいか」と分ける必要はないと思います。
 
 なぜなら、人生における仕事時間は、ごく一部だからです。仕事がすべてではありません。24時間をどうやって使うかが大切で、その大切なツールとしてデジタルが存在すると思います。

 裏を返せば、デジタルが人を幸せにするのではなく、デジタルに人が関わって、はじめて幸せが生まれるのです。

【結論】人を育てるのは人 🧡

 仕事でのこの経験は、我がチームと共有するとともに、家庭や地域社会の中でもっと活かせることだと感じています。

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