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今日誕生日です🎂

22歳を振り返る会。

お久しぶりです。石原です。
本日2/3に23歳になりました!

勝手に開催22歳を振り返る会です。
22歳は舞台4本、WSやラジオなど様々やりました。レギュラーで貰える仕事もできて、幸いなことに長い1年を過ごしておりました。

まずは舞台から振り返ろうかと思います。

『ガラスの動物園』

まずは、『ガラスの動物園』の時のお話から。
私が演じたのは、ジム・オコナーという青年です。彼は、ウィングフィールド家の希望を背負い、その光を全て消し去って行く青年でした。

色々得たものが多すぎて、なにを話せばいいのかわからなくなりますが、今回は簡単に背負いすぎてしまった部分に触れようかと思います。

単に希望を背負いすぎたんです。
ジムは、物語上でも一家の希望ですが、作者のテネシー・ウィリアムズにとっても希望だったのでは無いかと思ったのが発端でした。
作者自身がモデルの主人公トム。両親の寄せ集めの母アマンダ。それから、ロボトミー手術を受け廃人になった姉への幸せを願うような、姉のローラ。
テネシー自身はゲイで、この作品を書いた時にはパートナーには出会っていません。

ジムはハイスクールのヒーローでした。
彼は、脚が悪く内気なローラに対しても優しかったし、職場が同じなトムにも優しいのです。(トムの職場での仕事っぷりは最悪)

皆んなに望まれていると感じました。
結果、背負うものが大きくなりすぎてしまい押し潰されそうでした。
でも、それを乗り越えて舞台に立てました。一人で背負おうとしなければ良かったと思うのは、それから10ヶ月も後の話ですがね。
キスシーン綺麗に見せるの大変だったなぁ…。

唯一の男がいたので、よく相談してましたね。
形にハマらず、でも綺麗に見えるようにと、苦心した思い出のあるチームです。

『ロミオとジュリエット』

誰もが知ってる作品です。シェイクスピアの四大悲劇には入っていないけど、皆んなが悲しい物語だと認識しています。
でも喜劇で悲劇なんです。

演出、西沢英治さんの元、言葉を大切に、色んな役をやりました。ベンヴォーリオで、友のために命懸けで訴えたり、ロレンスになってロミオに説教をしたり、最後を閉めたのも私だし、とても良い経験になりました。

翻訳家の方に見て頂けるのも貴重な経験で、乗る感覚を掴んだのもこの公演です。

2ヶ月の稽古も、2時間出っぱなしの舞台上も、あっという間で苦労も全て楽しいと思うようになったのは、この辺からだったと思います。
泣き叫ぶの気持ちよかったです。一瞬ジュリエットを演じたら乙女になっていたようで、ギャップ萌えだそうです。

笑顔爆発とでも言いましょうかね

『俺の屍を越えていけ』

『ロミオとジュリエット』から間髪入れずに始まった『俺の屍を越えていけ』の稽古。千秋楽終わって寝ずに台本読み込んで翌日の稽古に行ったのが遠い昔に感じます。

本番まで26日。演出は超多忙な野坂実さん。
寝る余裕なんて全然ありませんでしたね。去年の再演だったので、松島という役をもっと分かってあげたいと必死になっていました。
私は、社会には出たことがない、27歳でもない、セクハラをされたこともない。ずっと遠かった彼女が近くなったのは“誰にも嫌われたくない”という彼女の弱さが分かったからでした。
だから松島は八方美人なんだ。最後まで名前は書けなかったんだと、私の心が共鳴する感じがしました。

そして、私は松島に成りました。

役が抜けた時の疲労は、とにかく酷くて、もうここには書けないです。芝居しないと生きてないんだなとは思いましたよ。

楽しかったけど、体は限界突破な感じでした。

『宇宙の旅、セミが鳴いて』


再びの男役。しかも、自分で自分をイケメンだと言ってしまうタイプ!キャスティング発表された時に、マジかよとつい言ってしまいました。

舞台は宇宙船だし、日本はクーデターだし、民主主義とか社会主義とか政治的な考えも持たないといけなくて、補完のやりがいがありました。
そして、今回は役に成りすぎてしまいました。日常の自分が害される感覚がしたのは初めてでした
自分を美形だと疑わなかったですよ。そして、人に好きを押し付けすぎてしまったんです。
とはいえ、自分がそこまで足せるとは思いませんでした。ずっと足りないと思っていたので、そこだけは成長です。
あと舞台上で死んでみたいという小さな夢というか憧れも叶ったのがこの舞台です。宝くんの真っ直ぐさ、僕は受け取ったからね。

Wキャストも初めての経験でした。
得方って色々あるなと学べました。

原田一樹さんのワークショップ

私の変化の扉が開いたのはここからです。今まで学んだことが急に繋がり始めました。
というのも、このWSで、私は逃げませんでした。きっと今までだったら断固拒否だった役を原田さんの勧めでやることにしました。10代の妊婦、絶対無理だと思っていましたが、意外と形になりました。それが今、色んな挑戦を後押ししてくれます。

そして先輩に大事な助言を貰いました。
「あなたは、人の話を『そうですか』と一度受け入れなさい。」
驚きました。こんな簡単なことが出来なかったんだと悔しくなりました。頑固なのは分かっていましたが、そうなんだ、受ければ変われるんだと。

そこから、人の話を丁寧に聞くことを心がけています。
そのおかげか、セリフも一言一句聞こえるようになってきました。

『蜜の味』の方が苦戦した方です。
どちらも大変である事に変わりありませんでしたが、『蜜の味』のジョーは逃げ道がありませんでした。そのどうしようもなさが私を成長させてくれるなんて、驚きは尽きません。

ラジオにも出ました!

「三橋加奈子のSaturdayBell」2/1放送回です。

2月1日放送だった、市川うららFM83.0
「三橋加奈子のSaturdayBell」
に、ゲスト出演しておりました!

まさか、22歳最後にラジオまで出演することになるとは思ってもいませんでした!
お話しするの緊張しましたけど、めちゃくちゃ楽しかったので、自分のラジオ番組持ってみたいなって目標が増えてしまいました。

その為にも役者として頑張っていきます!

23歳最初の作品

『華々しき一族』

【公演情報】
NewExcellent冬季公演
『華々しき一族』
演出:藤井ごう 作:森本薫

【公演日】*Wキャストのため出演回のみ記載
2月10日(月)    18:30〜
  11日(火)    14:30〜
  12日(水)    14:30〜
  13日(木)    18:30〜
【上演時間】2時間強予定
【場所】スターダス・21Neuアトリエ(小竹向原駅15分ほど)
【チケット料金】2500円

https://www.quartet-online.net/ticket/zlkbi07

今回私は初めてのお姉さんになります!
大人しくて聡い子供と、劇中で母に表されますが、私に出来るかって最初は思いました。
最近やっと、やっと!自分にこの役が振られた理由を感じています。
ずっとやってきた同期に、私が変わったと驚かれております。多くの人に見てもらえる価値は持てるようになったのではないでしょうか。

是非23歳の石原愛美を、成長した姿を見に、お越しになってくださいね。

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