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時間の錬成、始めるはやめること
何かを始めると言うことは、何かをやめることだ。
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋というように何かを始めるには秋というのはちょうどいい季節だ。
毎年4月に年度が入れ替わり、半年ほどが経った今、心にどこか余裕もでてきて何かを始めようという衝動に駆られる。
かくいう私も秋になると何かしら始めたくなる。
何かを始めると言うのは、何かをやめることだと考える。時間というのは有限であるし、私たちの体力にも限界がある。1日は24時間しかないし、1年は365日と決まっている。「よし!何かをしよう!」と思うとまず先にそのための時間を作らなくてはならない。
例えば、今までyoutubeを見るのに費やしていた時間、エネルギーを資格を取るために勉強をするまでに使ったり、オンラインゲームにハマり、レベル上げをしたいから睡眠時間を削ったり(体には良くないことだが)、何かを始めようとしたら、必ず何かをやめている。
私の大好きな漫画、荒川弘先生の「鋼の錬金術師」に、等価交換の法則というものが存在する。
人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない。何かを得るためには同等の対価が必要になる。それが錬金術における等価交換の原則だ。
私が得ようとした、資格を取るための時間やオンラインゲームに費やそうとした時間は、今までしてきたyoutubeを見ることや睡眠を対価によって作られたのだ。
何かをしたいと思った時には、まず何かをやめてみるといい。その空いた時間にやりたいことが入り込んでくる。