見出し画像

AIエンジニアが育休取得した件

状況

すでに6歳の長男、3歳の次男を育てているしがないAIエンジニアだが、2024年に3人目の三男の誕生に伴い育休を3ヶ月取得した。

3歳の次男の誕生の際には半年間ほど育休を取得済みで(前職ありがとう。)、大変さなどはなんとなく理解している状況。
あらためてどんなことをやったのかまとめてみる。

事前準備

安定期となる妊娠5ヶ月、出産予定日の6ヶ月前ぐらいに上長に育休取得の相談、期間を伝えた。

▼ 引き継ぎ

仕事の引き継ぎはやや大変で、PLロールの人間が少なく、プロジェクトのリードを上長にも引き継ぎをお願いした。
チームには若手が多く、AI寄りなのか、インフラ寄りなのかなどの個人の志向も異なり、チーム編成、メンバーのロール(役割)を明確化している段階である。所属するメンバーが多種多様であり、自分の仕事を振り分けることがそれなりに難しかった。開発中の案件は

  • 現状

  • リリースまでの残タスク

  • 懸念点

をまとめるようにし、引き継ぎを行った。

▼ 親の召喚

都内在住かつ、私の実家も妻の実家も500km以上離れているため、「ちょっと子ども預かってよ」のように気軽に頼ることができない。
(やっぱり親戚が近所だと子育てeasyよな、、、)
出産に立ち会ってみたいということもあり、出産予定日の前後5日に自分の父親と弟を予約召喚した。
ちなみに長男のときは寝ている間に、次男のときはコロナ禍で立ち会えなかった。
結果、出産予定日の15日前に早期リリース(出産のことです)をする事になり、出産前後でのヘルプは受けられなかったが、それでも長男と次男を見てもらえるのは大変ありがたかった。

気になる育児給付金

育児休業中は、国から育児給付金が以下の条件でもらえる。

  • 半年まで: 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67% (上限 301,902円)

  • 半年以降: 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 50% (上限 225,300円)

社会保険料などを徴収されない日額賃金の67%とあるため、基本的にぼぼ手取額がもらえる。
注意しておきたいのは、実は支給額には上限があり、年収700万円以上であると、月に貰える給付金の限度額に引っかかる。しがないエンジニアだが年収700万円以上であるので、この上限に引っかかる。次男の育休時は達しておらず、三男の育休中に知ることになったので、冷や汗をかいた。
上限があるので、該当する方は事前に貯金の計画などは立てておくとよい。(書いていてなんで上限あるんだとイライラしてきた)

▼ 育児休業の開始は月末のほうがいい

育児休業中の社会保険料が、”月末に育休が含まれると社会保険料が免除される”ため、できるだけ月末から育児休業を開始した方が良い。と言っても、生まれてくる日にちをコントロールするのは難しい。できるだけ有給休暇を駆使しつつ、育児休業を月末寄りにすると良い。

誰のための育休か

▼ 妻のため

産後1ヶ月は無理をすると更年期障害が悪化することもあるらしい。

産後無理をすることと更年期障害の悪化との因果関係ははっきりとでているわけではなさそうだが、将来の自分のためにもw妻には安静にして貰う必要がある。
出産直後はホルモンバランスも崩れるため、情緒不安にもなりやすい。ストレスは結局周りの人間にも悪影響を与えるので、ちゃんと休んでもらうことが超重要だと思う。

また、育休中は妻と生後間もない赤ちゃんの二人っきりとなってしまう。泣くか、う◯ちするか、おっぱいを飲むかのファンクションしかない赤ちゃんと1ヶ月間、自宅にいるだけであるため、喋るのが仕事である女性にとってもっとも辛い。父親が育休を取るということは妻のおしゃべり相手になるということなのだ。

▼ 兄弟のため

兄弟がいる場合は遊び盛りの兄弟の相手が必要である。妻は休養しないといけないため、公園など遊ぶ場所に連れて行くのが父親のメインの役割となる。
自分の場合は”父親=特別”感を出すために妻とはいかない遠目の公園だったり、妻には買ってもらえないジュースや外食などでアピールすることで、子どもとの信頼関係UPへあてた。

▼ 赤ちゃんのため

もちろん生まれたばかりの赤ちゃんのためでもあるが、正直ファンクションの少ない人間の世話はeasyである。
泣いた際には

  • ミルクを与える

  • おむつを変える

の2択をすればいい。あとは首が座っていないことを気をつけるぐらいである。もちろん2〜3ヶ月後になると”さみしい”などの感情も増えてくるためやや複雑にはなってくるが、本当にeasyである。

▼ 自分のため

経験則ではあるが、信頼できる上司は子育て経験のある人が多いと感じている。仮説ではあるが、言うことを聞かない人間を育てた経験が、仕事にも生かされるのではないかと思う。

子どもの成長スピードを間近で感じることができるのはやはり刺激になり、この前まで上手に話せなかった子が、急にペラペラ話始めたり、急にお橋を上手に扱えるようになったり、補助輪無しですぐに自転車に乗れる様になるなど、子どもは無限の可能性を秘めた存在であり、自分もまだまだ成長できるんじゃないかと感じさせてくれる

まとめ

育休のリアルな感じが残せたのではないかなと思う。
とある投稿で「子供と遊んでもらえるのは10年」と見たことはあるが、子育ての時間は限られている。
育休を取らないと大変さ、大変じゃないことが肌で感じられないので、職場の理解はまだまだ難しいこともあるが、取得すると良いと思う。


いいなと思ったら応援しよう!