ショーン・「ディディ」・コムズ、連邦起訴と性的違法行為の疑惑で波紋広がる
ヒップホップ界の大物であり、エンターテインメント業界で多大な影響力を持つショーン・「ディディ」・コムズ(Diddy)が、近年新たな問題に直面しています。コムズ氏は先月、連邦大陪審による起訴を受けて逮捕されましたが、それに加え、さらなる性的違法行為に関する重大な疑惑が浮上しています。
1. 連邦起訴と拘留の経緯
先月、コムズ氏はニューヨークで性的人身売買や恐喝、売春行為のための移送など複数の罪で起訴され、現在もブルックリンのメトロポリタン拘置所に拘留されています。彼は裁判所で無罪を主張していますが、保釈は認められておらず、今後の裁判での審理が注目されています。
この起訴の背景には、エンターテインメント業界での違法な性的パーティーや、コムズ氏が「フリークオフ」と呼ばれる乱交パーティーに関与していた疑惑があり、捜査当局はその際に使用されたとされるベビーオイルや潤滑剤の大量のボトルをコムズ氏の自宅から押収しています。弁護士側はこれに対し、「大きな家を持つ彼が単に大量に買い物をしていただけ」と反論しています。
2. 性的違法行為に関するさらなる告発
さらに、テキサス州在住の弁護士トニー・バズビー氏は、120人以上の原告を代表してコムズ氏に対する新たな民事訴訟を起こす準備を進めています。この訴訟には、20年以上にわたりコムズ氏による性的暴行や未成年者への虐待などの申し立てが含まれています。
バズビー氏によれば、これまでに3,000人以上の人々が事務所に名乗りを上げており、今後、ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミで120件以上の個別訴訟が提起される予定です。これらの訴訟には、暴力的な性的暴行や強姦、規制薬物の使用、性的行為の強要といった内容が含まれ、証拠として写真やビデオも収集されています。
特に注目すべきは、告発者の中に著名なガールズグループ「ダニティ・ケイン」の元メンバーであるドーン・リチャードが含まれていることです。彼女はコムズ氏から暴行を受け、監禁され、命を脅かされたと主張しています。
3. エンターテインメント業界最大の秘密
今回の告発に対し、バズビー氏は「エンターテインメント業界最大の秘密がついに暴露された」と述べ、業界内で長年にわたり黙認されてきた性的不正行為の実態が明るみに出ると強調しました。
また、コムズ氏の弁護士エリカ・ウルフ氏は、これらの申し立てを「根拠のないデマ」とし、依頼人が無実であることを主張しています。ウルフ氏は、「依頼人は未成年者や他の誰かを性的に虐待したといういかなる主張も断固として否定している」とし、法廷で無実を証明することを期待しているとコメントしています。
4. 今後の展開
コムズ氏に対する性的違法行為の告発は次々と浮上しており、エンターテインメント業界全体に広がる大きな波紋を呼んでいます。今後、複数の訴訟が提起される中で、コムズ氏とその弁護団がどのように対応するのか、そして業界内での沈黙がどこまで破られるのかが注目されます。
まとめ
ショーン・「ディディ」・コムズは、連邦起訴に続いてさらに性的違法行為の告発を受けており、その内容は過去20年以上にわたるものとされています。多くの原告が名乗りを上げ、エンターテインメント業界における長年の沈黙が今まさに破られつつあります。今後の法廷闘争とその影響が世界中で注目されています。