新しい音楽のジャンルを作る

ネット配信やサブスクの登場でリリースのハードルがグッと下がったこともあり、最近はもはや飽和状態となっているのが音楽業界である。

既存のジャンルを組み合わせたようなものや古い音楽を今風にリメイクしたようなものは多々あれど、これまでの概念を根底から覆すような全く新しい音楽というのはここ最近出て来ただろうか？

特にメタルやハードコアなんてもはやジャンルが細分化されすぎて悲惨で、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ブラックメタル、デスメタル、メロディックスピードメタル、オールドスクールハードコア、ファストコア、メロディックハードコア、カオティックハードコア、グラインドコアなどをはじめ、とんでもない数のサブジャンルが乱立している。

ただでさえ音楽ファンでもメタルとハードコアの違いが分からない人が大半なのにも関わらず、当事者達はメタルとハードコアの違いを熱く語りがちなのだが、最悪なことに「メタルコア」というジャンルすらあるのでもはやカオスである。

そんな最も飽和状態に近いメタル・ハードコアの世界のみならず、ひいては音楽業界全体に一石を投じる新ジャンルを私は脳内で既に創り出してしまったのだ。

ことの発端はバンドマン仲間達とのTwitterでのやりとりだった。

最近お腹が緩いというバンドマンAのツイートにバンドマンBが「俺こないだ普通にもりもり漏らしたわ」と反応。そのやりとりに同じくお腹が緩い私も加わり話が進んでいく中で「痔ろうとかも怖いよね」「アナルケア大事っすね」という流れが生まれ、「アナルケア」という言葉の響きが妙に気に入った私が「3人でアナルコアのバンド組もうや」とノリでリプライを飛ばしたのがきっかけでリプライ合戦はさらに白熱。この3人でのLINEグループが設立されるなどしてその後も盛り上がりを見せた。

そこで私は「アナルコア」という今はまだ架空のジャンルに改めて向き合い、その定義を考えてみることにした。

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