アップサイクルの試されごと!?
次から次へとお題が課される。
"頼まれごとは試されごと"と昔から言われるが、まさに試されている。
次のお題は、使用済みカーペットと、使用済みテントのアップサイクル。アップサイクルでマテリアルボードの開発依頼。
まずはGOMIを見定める。
カーペットの方は経験上、何とかなるかと先に進む決心。
まずは破砕。今までデニム生地などを破砕してきたので、何なく成功。
次はテント生地。
これは縫い目や接合部分は硬めのPVCでできているのであろうか、破砕が気になる。しかし、この部分を破砕前に取り除いて、テント生地だけを破砕するのは容易だが、この部分がGOMIとなるので、これは放っておけない。なぜならば、GOMIを価値に変える仕事をさせていただいているのに、GOMIが出るなんて本末転倒と言い聞かせ、この部分と一緒に破砕。
なんときれいに生地とこの部分が破砕され興奮してしまう。普通の人なら、何とも思わない瞬間だが、私にとってはかなりの興奮する瞬間なのだ。
しかし、このPVC?の部分が熱を加えながらプレスする際に溶けてしまうと失敗となる。すぐに加熱テストを行う。難なくクリア。
そこから破砕されたものを混合してプレス。
何ともいえない感じに仕上がる。
そして顧客へプレゼンを行う。待ちに待っていただいた感じで3名の方がお待ちかね。
思ったよりも感触が良く、量産時の見積もりまで至る。
そして大事な事は、この完成したマテリアルボードを回収して、再度マテリアルボードとして製品化まで可能であるということ。
世界的には、生分解性が求められるが、日本ではそもそも大型コンポストがなく、生分解性は大事だが、回収して再度製品化できる部分は大事な要素だ。
そしてまた来週新たなマテリアルボードの試作が完成する。
そしてまた次の週も、またその次も。
開発者の私には、たまらない"試されごと"に、日々自分に課される試練を楽しめる事は幸せだ。
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