エヴァ世界のループ

エヴァ旧作・新作間のループについて２つ説を考えました。

1. 並行宇宙説

新劇場版は旧作の宇宙と異なる宇宙での出来事。

論拠１　苗字
碇ユイ（旧姓）
　→　綾波ユイ（旧姓）
六分儀ゲンドウ（旧姓）
　→　碇ゲンドウ（旧姓）
惣流・アスカ・ラングレー
　→　式波・アスカ・ラングレー

論拠２　魂の情報
渚カヲル「魂が消えても願いと呪いはこの世界に残る。意思は情報として世界を伝い、変えて行く」
世界を伝うと言う点を異なる宇宙（並行世界）にも伝わっていくと解釈すると、並行宇宙説が有力と思われる。

論拠３　複数の棺桶
新劇場版の月には複数の棺桶が並べられていた。月面だけは結界などにより並行世界と同期されている、もしくは新劇場版の月面がゼーレの本拠地で、あの月面で覚醒したカヲルくんを各並行世界に送り込んでいる。

1.1 ループの原因：SEELE

新劇場版においてSEELEの本拠地は月面であった。月面は異なる世界においても何かしらの力で空間が同期されている可能性がある。
エヴァ世界において月は重要な意味を持っている。詳しくはまた別の記事にて。

月面基地に何かしらの結界があり、並行宇宙でも全く同じ月面基地が存在するならば、基地に並んでいる棺桶に各世界線の地球に派遣されてきた（これから派遣されるであろう）カヲルくんの肉体が保管されていると考えても問題ないはず。（ただしカヲルくんが生身で宇宙空間に滞在できていたことは月面の結界と関係ない。ただのリリンは月面に生身で降りられないため）結界が存在しないならば、碇司令と冬月先生が月面に着陸して視察しても良かったはず。

2. 同じ地球上でループ説

新劇場版は旧作の地球と全く同じ地球上での出来事。

論拠１　旧劇場版で迎えた結末が新劇場版に反映されている

・旧劇場版で地球・人に起きた変化
海が全て赤く染まった
レイが自爆した時のクレーターが湖になった（旧作24話の予告背景）
リリスの遺体が第三新東京市に落ちた
カヲルくん及び全ての使徒がリリスに吸収された
リリスの卵は黒き月と呼ばれる真っ黒の球体だった

・新劇場版の地球・人の様子
海が元々赤い
旧作レイ自爆後のクレーターが元々存在した（と記憶している…）
Qで出現したリリスの卵らしき球体が白かった
→リリスの卵ではなく、旧劇場版のリリスの遺体の一部かも知れない。枯れたリリスとその卵は血を流して白化した（と記憶している）

論拠２　魂の情報
渚カヲル「魂が消えても願いと呪いはこの世界に残る。意思は情報として世界を伝い、変えて行く」
世界を伝うと言う点を、世界全ての時間が進もうと巻き戻ろうと願いと呪いはこの世界に残るという風に解釈すると、同じ地球でのループ説が有力と思われる。

論拠３　複数の棺桶
新劇場版の月には複数の棺桶が並べられていた。
ループの原因がカヲルくんであった場合。ゼーレは月面に複数のカヲルくんの肉体を用意し人類補完計画が失敗した時、失敗したカヲルくんに世界をループさせ、次のループで残っているカヲルくんを使うよう指示していた。

2.1 ループの原因：渚カヲル

旧劇場版でリリスに吸収されたカヲルくんは、補完を受けずアダム（使徒）としての自我を持っていた。旧劇場版の結末ではシンジくんを救えなかったと判断したカヲルくんが、リリスに吸収された地球上全人類の魂を使ってループを成功させた。
ここでロンギヌスの槍・カシウスの槍の正体が重要になってくる。

槍はエネルギーの塊から作られるのでカヲルくんはリリスの中の魂を集めてエネルギー体とし、カシウスの槍を生成。カシウスの槍はものすごく時間を巻き戻す機能があるので、地球（あるいは宇宙全体）の時間を巻き戻したと考える。

2.2 ループの原因：碇ユイ

リリスの姿形が綾波レイ・もしくは碇ユイに酷似しているのはシンジくん視点に限った話ではなく、リリスに魂の情報が（多分）非常に近かった碇ユイが反映されている可能性。（そもそも碇ユイが人間かどうかも怪しい）
シンジくんが他人の存在や、人間関係の構築のやり直しを望んだため、リリスの持つ魂の塊をエネルギー体としてカシウスの槍を生成し世界をループさせた。

3. シンエヴァを踏まえた解釈

2.2まではシンエヴァ公開前の考察です。
新たにシンエヴァを踏まえた考察を以下の記事に書いています。もしよければこちらも読んでいただけると嬉しいです。