アダムとリリスってなんなの
旧劇場版と新劇場版で描写のされ方が異なりますが、本質はすべての世界線において同じだとする仮定をおきます。
第一使徒アダム
エヴァ世界の地球に最初に現れた生命体アダム。光の巨人とも呼ばれており、空を飛んだり急速に進化したりと全知全能である(と思っている)。この世界由来の物質ならば、自身と本質的に「同じ魂」を乗せて自在に操ることができる。この物質に魂を載せる方法で子を増やしているとも言えるし、自分自身が操ることのできる肉体を増やしている、とも解釈できる。アダムの分身が増える時、アダムの魂は増減しない。皆同じ魂を共有している。蝋燭の火を分け与えるような感覚。
第二使徒リリス
エヴァ世界の地球に二番目に現れた生命体リリス。アダムと異なり子を産み落として繁殖する。それぞれの子にはそれぞれ固有の魂が宿っており、人間の形をしている。その子たちのことをエヴァ世界では「リリン」と呼称している。
神話に沿った解釈
アダムは神によって作られた最初の人間である。リリスは神が意図して作ったものでなく、勝手に湧いて出た、神の管轄外の人間である。リリスは楽園を追放され地獄で悪魔と交わりたくさんの子を産み落とす。リリスの産んだ子がリリンにあたる。この神話に添った解釈ではエヴァ世界の人間(リリン)は悪魔の子で、アダムの分身たる使徒こそ本物の人間であると言うことになる。だからこそ楽園たる地上に蔓延ったリリン(及びリリス)を淘汰するためのプログラムが太古の昔から用意されていたと言う発言が出たのかも知れない。
リリスの骸
エヴァにおいて月は重要なワードである。リリスの卵である黒き月。白き月は普通の月もしくは死を迎え入れる場所を意味すると考えられる。黒白と対照的なワードで比喩されるのだから、生まれいずる場所である卵の反対は死を受け入れる場所であると推測されるためである。
新劇場版Qにおいて吹き飛んだ第三新東京市に逆三角の正四面体が地上から細い柱で立っており、細胞分裂の途中のような白い球体が浮かんでいる。ガフの扉は生まれてくる人・死んでいく人が通るもので、リリンを生み出すリリスの子宮と考えられる。白い球体は受精卵、正四面体は子宮。それぞれリリスの骸から生じた構造物であると考えられる。
リリスはリリン同様代替わりをして繁殖する生命体であると考えられるので、死ぬのはごく自然なことなのかも知れない。
アダムとリリスについては謎が多くあるので、随時更新していきます。その他エヴァ用語についてざっくりまとめたものが以下にありますので辞書的にご利用ください。