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人前でしかちゃんとできない

私、すごく生真面目で人生で遅刻した経験って片手に収まります。
仕事も軽いミスはあれど、指示されたことはすぐに実行しますし、何かあれば上司に聞きます。報連相を欠かしたことがありません。
まじめなしっかり者として頑張っています。

ですが、会社の自分用ロッカー、かばん、部屋、ぐっちゃぐちゃです。物を投げ入れています。
家に帰った途端に誰にも連絡を返せなくなります。家事も全くやりません。病院も何ヶ月も先延ばしにします。
会社では1コールで取れていた電話、友達からきても必ず無視します。無視というかでることができません。
急にすべてのやる気がなくなってしまいます。

これが昔っからそうで、外ではしっかり者、家では世界一の怠け者になってしまいます。
人前でちゃんとしてるので、本当は自堕落な人間だと打ち明けても信じてもらえません。
そこで凄く自分の中でギャップが生じます。
こんなに部屋が汚いやつが真面目なふりして生きていて騙してるようで申し訳ないなと思います。

セピア色の凄惨/小林泰三(以下ネタバレ記載) という本に、娘が大好きで本当に大切に思っているにも関わらずものぐさが原因で、死なせてしまう話があります。
ギャグテイストの物語ですが、他人事じゃないなと冷や汗が出ました。
娘が倒れていて救急車を呼びたいけど、とても面倒くさくてできない、誰か私の代わりに呼んでと祈りながらゴロゴロする母親の気持ちが痛いほどわかります。
面倒くさくてできない、というのがやらないというよりできない、不可能に近い感覚です。

能力がないわけではないのに、不可能、というのが自分でも不思議でなりません。
どうやって治していったらいいんだろうか、この特性とは人生かけて付き合うんだろうなあ、となんとなく感じています。

外で気を張っている分、家で頑張るパワーが無くなってしまうんでしょうか。もうちょっとバランスが取れたらいいのになあ。

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