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毒素

きみの心臓はなに色?
君の血液は?ドクドクと長れるその青い色はなに?

君の目をみた
なにも知らない目を
本当は滅茶苦茶に壊してやりたいけど
おめでとう、君は勇者だ

青い夕日に赤い海を見て僕はこう思いました
あぁ、なんて極端なんだろう
なんてつまらない
こんなにはっきりされちゃあつまらない
追いかけようとも思いません

でもその夕日と海の融合の美しいこと
僕は両手で顔を覆いました
あぁ、なんて馬鹿らしいんだろう
なんて僕は寂しいんだろう

氷のようになったわたしの心臓を見て
あなたは優しく笑いました

君の目の先に見えるものはなに?
それは僕が決して馬鹿にできないものかい?
愛とか人生とか
よく唄にされるけど
唄にできる程度のものにどんな価値があるのでしょうか
もっと越えたい
わたしはもっと越えたい

自分の感情を曝け出して恥ずかしいと
また顔を覆うのです
恥ずかしい
恥ずかしくて気持ちよくて堪らない

あぁ、もっと色を混ぜたい
知らない色が観たいのです
誰の手にも渡ったことの無いその果実を
僕は一人で慎ましく齧るのです
なんて背徳感でしょう、なんて高揚感でしょう
今までの背中なんてもうなんの意味もありません

今まで貰った優しさも、温かさも
全部踏み躙るような行為だ

でもねわたしは分けてやりたい
君にも君にも、
わたしはその果実を分けてやりたい
そして君らは言うのです「貴方は天才だ」と
そして私は顔を顰めて言うのです
「お前ら何も分かってない」

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