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心中したい、誰にも知られぬ思い出と
今日はなんだか仕事のやる気があった。直近に迫る締切もあるけれど、多分今朝見た夢の所為でもあるだろう。
昨晩、聞き慣れないアナウンスに春の景色を思い出していたからか、夢に出てきた。ご無沙汰ですね。夢の途中でいつの間にか誰かに入れ替わってることもよくあるのたけど、ずっと同じ人だったというのも珍しい。
なんてことはない夢だった。取り留めもないことを話しているだけ。相変わらず何を言われるのか少し怯えているような感じもしていたけれど、ただ穏やかに話ができたことが嬉しかった。
目が覚めて夢だと気づく。起きて20分ほどは憶えていた鮮やかな景色と感情も、すぐに薄れてゆく。後には何も残らなかった。
それがただの夢で、現実なんかじゃないことは分かりきっているけれど、いつも通りで元気そうで良かったなって、それだけで春の風が吹くような感じがした。
今朝の夢は、何にもしない時間だったけれど、そういえばこうやって隣に座ってるだけのことが嬉しかったんだよな、なんて、日も昇った時間になって、当時の気持ちを思い出していた。
この思い出は、誰に知られることもなく墓場まで持ってゆく。もしこのまま、誰にも出会うことがなかったならば、自分はいつかの春の記憶と共に心中することになるんだ。
Ghostwire: Tokyoは6日目。今日は高いところにばかりいた気がする。
渋谷の「都会」の部分ばかり歩いていた。「都会」にいると段々、気が狂うような感じがする。気が狂うなんて表現をするのは、きっと自分の感情を分解出来ていないだけ。実際自分の心に向き合ってみると、底には寂しさのようなものが見え隠れしている。「寂しさ」の対象は場所なのか、人なのか、自分でももうよく分からない。いつからか、自分の心に向き合うことをやめた時からか、自分が何を感じているのか分からないことが多くなった。哀れだね。こうでもしないと生き延びてこれなかった。
今日は狸には出会わなかった。
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そういえば今日、学会から小さなコラムを書かないかと依頼があった。コラムと言っても、若手として簡単な研究紹介を書いて、くらいのものだけれど。多分、夏の学会発表が、ある程度の(わずかな)インパクトを与えたからなのだろう。正直気が引ける。執筆依頼があるだなんて、ちょっと研究者っぽい。お見苦しくないものが書ければ良いけれど。