どの都市に住んでる人が預金が多い?!中国都市別預金額!
今回のテーマは預金です。「預金」はあくまで「資産」の一部です。不動産を持ってたり投資をしてたりで資産はあるけど預金は少ない人もいるかもしれませんが、それはともかく、今回の話題は「預金」です。
“中国統計年鑑2021”、第7回全国国勢調査データに基づく27の省都都市住民の預金データがこちらです。
杭州、瀋陽、広州、太原、南京の5都市で1人当たり預金が10万元を超えています。全体的に見ると、比較的南方の都市の1人当たりの預金は低く、北方の都市の1人当たりの預金は高いという結果になっています。
1位は杭州。アリババなどの大企業が存在する杭州は、いろんなビジネスが発展しており住民が預金に回せる金額も多いのでしょう。以前から豊かな人が多い都市であるといわれていました。
そして南の広州、こちらは3位。華南地区の政治、教育、交通、医療などの中心ですね。大学在校生数は全国1位とのこと。食は広州にあり!は預金とは関係ないと思います。隣接する深圳と比べてどうなのか、ちょっと気になりますね。
3位は南京です。高教考试(中国のセンター試験)の実力は全国第3位。優秀な人が多いことのあかしと言えます。また、優秀な国有企業多く存在している場所です。
北方に位置する瀋陽(2位)と太原(4位)。この2都市の都市化率は高く、国有企業が多いことに加え、退職者の中に従業員年金をもらえる人が多く、これらの要因により預金が多いのではと分析されています。
1人当たり預金トップ10を見ますと、北方と南方の都市がそれぞれ5つを占めています。全27都市に拡大してみますと、1人当たりの預金が少ない都市は主に南方が多く、このうち5都市で1人当たりの預金は7万元を下回っております。
南方の省都と北方の省都の一人当たりの預金額の違いは、人口年齢構造、産業構造、投資観念、住宅価格、消費習慣などの要素と関係があるといわれております。
ざっとまとめるとこんな感じ。
瀋陽のような古い工業都市は、国有企業が多く、退職従業員が多く、多くの老人はもともと家があり住居の心配はありません。しかし南方の省都の住民は家賃などの住居費が発生する人も多いのでしょう。
さて、日本と比べてみましょう。日本もエリアによって預金額が変わってくるのでしょうか?
総務省の「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年4~6月期」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)によると、全国の貯蓄額平均は1954万円でした。上に紹介した中国の統計は一人当たり預金額、ここで紹介している日本の統計は世帯当たり預金額、単純には比較できませんが、目安としてご参考ください。
日本のトップはなんと奈良県!年収が比較的高くなくても消費者物価が低いことから、貯蓄がしやすい傾向にあるようです。
日本のランキングをざっと見る限り、首都圏に近いか否かで変わってくるようです。お金が全てではないですが生きていくうえでお金は大事。今年こそ無駄使いはやめてしっかり貯金しようかな!って決意をした皆さん。地道にコツコツ頑張っていきましょう!