くまのカケラが3匹分
可愛らしく、申し訳ない再会をした。
くまが3匹、現れた。
正確に言えば、くまになるカケラたちが3匹分、現れた。
なんだかこのままどこかに出荷されそうだ。
どうやら作り手は頭だけ縫って、力尽きたらしい。
ひとまず、くまと判断出来るだけ、幸いなのかもしれない。
ふわふわの綿をぎゅうぎゅうとつめられ、
縫い合わされるのを待つ手足が
1匹分ずつ、律儀にまとめられている。
ー作り手は語る。
さかのぼること、高校時代。
この子たちは、いつも一緒にいた2人の友人と、
自分をイメージしたくま(になる予定)である、と。
さすが高校生。
ポップで、ビビッドで、ソーキュート。
早く、くまになりたかったろうに。
仕方のない作り手だ。
再会したからには、もちろん。
もうちょっとだけ、待っててね。
めざせ!くま職人