アンコールワット再来訪 その3
(2019.12旅行日記)
観光1日目は昨日よりも1時間早い4:00起きからスタートする。厳密には時差が2時間あるので体感としては日本時間6:00起床だが、昨日からまじしんどい。
誰だ、アンコールワットで朝日を見たいなんて言い出した奴は(私です)。
お願いしておいた現地ガイドのダラさんが迎えに来てくれた時はまだ外は夜で、ホテルの壁にしがみついた白いヤモリが街灯に照らされていた。
今日の観光で同行するのは11人。
1人旅のお姉さん(推定50代)、50代くらいのご夫婦、女子旅3人、母娘(70代と40代くらい)、私達。
1人旅のお姉さんは昨日の空港からの送迎車で同じだった人だが、この暗闇でもサングラスを掛けている。そういえば昨日も日が暮れてから到着したのに頭にサングラスを付けていた。そして本日は真っ赤なワンピースを着ていて、1人突出して日本人離れしているとよく思った。
私は終日、心の中でこのお姉さんのことを「ジーナさん(紅の豚)」と呼んだ。
まずチケット売り場に向かった。
7時前頃が日の出のはずなのに、なぜ4時台に集合かと言えば、複数のホテルへ送迎に向かうからと、チケットを買うからである。
そして、アンコールワット遺跡群のチケットは少し変わっていて、顔写真を撮るのだ。この辺りで時間がかかる。
またチケットは、1日券、3日券、7日券とあり、私達は1日券を買った。
10年前は20ドルで買えた1日券が今、37ドルになっていた。この国のインフレの振れ幅がすごいだけなのか、日本が貧乏になっているのかは微妙なところだが、自分が10年前と貨幣の価値感覚が変わらないのでおそらく後者であろう。
寝ぼけた顔写真の載った券を受け取り、「今日遺跡に入るたびに、この寝ぼけた顔写真を見せるのだな」とぼんやり考えていた。
寝ぼけていてあまり気づかなかったのだが、どうやら私の座席シートだけ何かに濡れていた。
匂うわけでもないし、上から何かをかけたようにも思えない。水を含めたスポンジのように、座るとじわじわ尻が濡れる。
なんだよ、笑ってはいけないシリーズなのかよ‥と、とりあえず私が座る前にここに座っていたジーナさんの尻を横目で確認するが濡れていない。
どうしたものかと3秒くらい考えて、「ここは暑いからすぐ乾くかな‥」と思い直した(その後申告したら車を変えてくれた)。
夜明け前、アンコールワットの正面の池まで歩いた。日の出か夕日に照らされてアンコールワットが池に映る、観光写真によくあるアレのスポットである。当然、人でごった返していた。
朝焼けの空が広がるころ、朝日が登る直前で移動。ダラさんが言うには、もっと綺麗に見える場所があるという。
参道あたりにある池付近で、アンコールワットの全体を見渡せる場所から朝日を眺めた。
朝日を眺めたあと一旦ホテルに戻り、朝食を済ませて再度送迎車が迎えに来てくれた。
怒涛の1日が、幕を開ける。
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