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もっとゆるんだらいいんじゃないか
近ごろのぼくは「ゆるむ」ことをテーマにしています。
とにかく余計な力が入らないように、心身ともにゆるませながら仕事をしたり、家族と過ごしています。(というのが理想)
しかし言うは易し、行うはなんとか。
まだまだ体のあちこち、心のどこかがりきんでいるなぁと感じます。
意識してのこれ、です。
おそらく無意識レベルだと、ぼくたちは想像以上にググッと力みながら、締め付けながら生活をしているのでしょう。
そもそもなぜ「ゆるむ」というテーマなのか?
5月のGW明けから突然やってきた腰痛に理由があります。
ツボを押したり、腰痛体操などあれこれやってみるのですが、どうも痛みの根っこは残ります。
そんな身体と対話しながら、こんな内声が聞こえてきたのです。
”りきみすぎ”やで。
いつまで30代の気持ちでおんねん、とやや呆れたようなささやき。
単純にデスクワークが多いから、というだけでなく、どうも身体にも心にもムダに力が入っていたのではないか、うんたしかになぁ。
ざっくり言うとそんな内省ができたのです。
この腰痛は「気づけよ」というメッセージか。。
身体はじぶんにとって大切なことを時々、教えてくれます。
*
「ゆるむ」
というテーマはそんな感じで生まれました。
ゆるんでいる方が体の可動域だけではなく、心の可動域も広くなります。
つまり、端的に言ってパフォーマンスが上がります。
アスリートの世界ではすでに常識です。
かのNBAの伝説マイケルジョーダンは、ベロを出しながらすんごいドリブルをしていたし、100m走の偉人カールルイスも50メートル以降は笑顔を作るとペースが落ちないと言っていたようです。
どうやら笑顔には、筋肉を柔らかくし血行を良くする効果があるようなのです。
そういえば甲子園に登場する球児たちも、いつの頃からか試合中の笑顔が増えています。
ピンチの時ほど笑い合っていますよね。
眉間にシワを寄せたままでは、誰かをホメるのは難しいものです。
どちらかといえば、反論や批判モードになりがちです。
そしてモノを言うとき、目線はどうしても上がります。
ゆるんでいると、笑顔になりやすい。
小さなポイントをホメる余裕が生まれます。
対話でも川上からではなく、川下で待ち構えて相手の言葉を受けることができます。
自分だけでなく誰かのミスや失敗にもドンマイ!と言いやすい。
流す感覚、スルーセンスが働くのです。
ゆるむって今の時代のキーワードかもしれません。
ゆるんだ人には安心感を覚えるし、一緒に居たいなぁと感じます。
だから、まずじぶんがゆるもうと。
*
あれよあれよで、気づけばぼくも40半ばを過ぎました。
じぶんの価値観がとか主張するのも、我を張るのも疲れるし、マウントをとろうという気持ちも起こりません。
もう人生の折り返し地点は過ぎています。
ぼくの後半戦は、いかに余分な力を入れずに、ポップでライトな生き方を実践していくかです。
とにかく笑いたいし、
やさしい文章を書きたいし、
誰かに小さな喝采を毎日送りたい。
なにより安心される人でいたい。
そのためのキーワードが「ゆるむ」の3文字なのです。
過去にとらわれることなく、未来を思いわずらうことなく、ますます嬉しく生きていくことに通じます。
つまり、今を1ミリも否定しない生き方。
もっとゆるもう。
もうそれだけでいいんじゃないかとすら思っていたら、不思議ですが腰の痛みなんて、すっかりどっかに行っていましたよ^^
そんな今日は、ぼくの四十何回目かのバースデーだったりするのです。
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